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金価格、週間で7%急騰し4300ドル台を回復-米雇用統計の悪化で利上げ観測が後退

Summary
金価格は週間で今年2月以来の大幅な上昇を記録し、1オンスあたり4300ドル台を回復した。米国の弱い雇用統計を受けてFRBの利上げ観測が後退したことや、ETFへの資金流入再開が背景にある。
金価格は先週、米国の労働市場の軟化を示す指標を受けて急反発し、週間で7%上昇した。これは今年2月以来の最大の週間上昇率であり、価格は重要な節目である1オンスあたり4300ドル台を回復、3月以来の下降トレンドを終結させた。
反発の背景:米雇用統計とFRBの政策期待
今週の金価格の力強い上昇は、米国の経済指標とそれに伴う金融政策期待の変化が主な要因となった。Investing.comが報じたところによると、先週発表された7月の米非農業部門雇用者数が市場予想の8.3万人増に対し、予想外の2.3万人減となったことが最大のきっかけとなった。
この弱い雇用データを受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げへの期待が急速に後退した。CMEのFedWatchツールによると、9月の利上げ確率は1週間前の67%から41.9%まで低下。米長期金利の低下とドル安が金利を生まない資産である金の魅力を高め、価格を押し上げた。
資金フローの反転:ETFへの買い回帰
今回の反発に先立ち、金市場では大規模な資金流出が観測されていた。Baird Strategasのデータによれば、貴金属ETFの125日間の累積資金フローは、2月のピーク時には約400億ドルの流入だったが、先週初めには約マイナス200億ドルまで落ち込み、記録が開始された2015年以来の低水準となっていた。
Adしかし、この流れは反転しつつある。世界ゴールドカウンシル(WGC)のデータによると、7月には世界の金ETFが2カ月連続の純流出から転じ、23.5トン(約29.7億ドル相当)の純増を記録。特に欧州のファンドが流入を主導した。また、中国の金ETFは14営業日連続で資金流入が続き、累計で約12億ドルを集めている。
中央銀行の需要と今後の見通し
投資家の資金回帰に加え、各国中央銀行による継続的な金購入が価格の構造的な下支えとなっている。中国人民銀行は7月に金の準備高を20トン増加させ、連続購入記録を21カ月に伸ばした。WGCの調査では、調査対象となった中央銀行の準備資産管理者のうち、記録的な45%が自機関の金保有量を増やすと回答している。
今後の見通しについて、ゴールドマン・サックスは、商品投資顧問(CTA)が現在も約90億ドルの金の売り越しポジションを保有していると推定しており、これらの買い戻しがさらなる上昇の原動力となる可能性を指摘している。短期的なサポートラインは4000ドル、上値抵抗線は200日移動平均線が位置する4500ドル近辺とみられる。市場参加者は、今後の米インフレ指標やFRB高官の発言を注視している。