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欧州天然ガス、4週続伸へ 中東情勢緊迫化で供給懸念が再燃

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Sep 4, 20261 min read
欧州天然ガス、4週続伸へ 中東情勢緊迫化で供給懸念が再燃

Summary

欧州の天然ガス先物価格は、中東の地政学的リスクの高まりを背景に4週連続の上昇となる見通し。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が世界のLNG供給を脅かし、冬を前にした欧州のエネルギー安全保障への懸念が強まっている。

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欧州の天然ガス先物価格は、数日間の激しい変動を経て小幅に上昇し、4週連続の週間上昇を記録する見通しだ。中東の地政学的緊張が世界の液化天然ガス(LNG)供給を脅かす中、指標価格は2023年以来の高値を更新した。

地政学リスクが価格を押し上げ

欧州の指標となるオランダTTF先物(期近物)は、1メガワット時あたり72.50ユーロ近辺で推移し、週間では8%を超える上昇となる勢いだ。英国のNBP卸売ガス価格も同様に堅調で、1サームあたり179ペンス近辺を維持している。

この価格上昇の背景には、ホルムズ海峡における商業船の通航が米軍によるイランへの軍事攻撃で事実上麻痺状態に陥っていることがある。この海峡はカタールなど主要生産国からのLNG供給の約20%が通過する要衝であり、市場では地政学リスクプレミアムが織り込まれている。

冬季を前にした供給の脆弱性

今回の供給ショックは、欧州が冬季の暖房需要期を前に、夏のガス貯蔵注入シーズンの最終段階にあるという重要な時期に発生した。欧州ガスインフラ協会(Gas Infrastructure Europe)のデータによると、欧州の地下ガス貯蔵施設の現在の貯蔵率は約62%で、過去5年間の季節平均を下回っている。

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8月の南欧での猛暑によるガス火力発電需要の増加や、ノルウェー産パイプラインガスの保守、カタール産LNGの到着遅延などが重なり、貯蔵の進捗が妨げられていた。この状況下で、欧州のエネルギー事業者は代替となる大西洋産のLNGを確保するため、アジアの買い手との激しい入札競争を強いられている。

ECBへのインフレ圧力

天然ガス価格の数週間にわたる上昇は、1バレル90ドル台で推移するブレント原油価格と相まって、欧州のインフレ懸念を再燃させている。エネルギーコストの上昇は、欧州中央銀行(ECB)の金融政策運営を一段と複雑にしている。

8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、エネルギー価格の14.3%という大幅な上昇に牽引され、前年同月比で3.3%に加速した。ECBは9月10日に政策理事会を控える中、インフレ期待の固定を防ぐためのタカ派的な姿勢維持と、景気減速への配慮との間で難しい舵取りを迫られている。

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