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米国西部の水不足、農業と都市が対立 コロラド川の水利権巡り

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Jul 15, 20261 min read
米国西部の水不足、農業と都市が対立 コロラド川の水利権巡り
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米国西部で数十年にわたる干ばつが記録的な積雪不足と高温によって悪化し、約4000万人の生活と広大な農地を支えるコロラド川水系の水量が危機的なレベルにまで落ち込んでいる。この水不足は、農業従事者と、都市住民やデータセンター、半導体工場といった産業ユーザーとの間で、限られた水資源を巡る深刻な対立を引き起こしている。

深刻化する農業への打撃

アリゾナ州では、コロラド川の支流にあるサンカルロス貯水池の貯水率が1%まで低下し、湖底には魚の死骸が散乱している。ロイター通信によると、同州で綿花などを栽培する農家のナンシー・ケイウッド氏は、3月に川の水が枯渇したにもかかわらず、地域の水利組合に年間2万1000ドルの料金を支払わなければならない状況だという。

同じくアリゾナ州の農家、ジェイス・ミラー氏は、干ばつの影響で所有する農地の半分以上を休耕せざるを得なくなった。コロラド州の牧場主ロビー・ルヴァレー氏は、牧草地の池が干上がったため、飼育する牛の5分の1を売却した。農家は食料安全保障における自らの重要性を訴える一方、土地をソーラーパネル設置用に売却するよう求める圧力にも直面している。

都市部と産業界の需要増大

一方で、急速な人口増加を続ける都市部も新たな水源の確保に奔走している。水の70%をコロラド川に依存するアリゾナ州スコッツデール市では、農家から地下水利権を買い取る案などが浮上している。元州上院議員で市議会議員候補のミシェル・ウジェンティ=リタ氏は、歴史的に農業に割り当てられてきた水を都市の需要に回すべきではないかと問いかけている。

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コロラド州立大学の科学者ブラッド・ウダル氏は、アリゾナ州の人口増加が再生不可能な地下水資源に依存してきたことを指摘し、「我々はこの怪物を養い続けなければならない状況を作り出してしまった」と警鐘を鳴らす。この問題は、地域の持続可能性に対する根本的な問いを投げかけている。

規制当局の対応と今後の見通し

事態を重く見た米内務省土地改良局は、コロラド川下流域のアリゾナ州、カリフォルニア州、ネバダ州に対し、2028年まで年間取水量を約21%削減するという提案の採用を検討している。この提案は、上流域のコロラド州、ニューメキシコ州、ユタ州、ワイオミング州との長年の対立をさらに先鋭化させる可能性がある。

ユタ州エメリーのような小さな町では、唯一の水源である小川の水量が平年の6%にまで落ち込み、数ヶ月後には水が尽きる恐れがある。水利権を巡る州間の対立は法廷闘争に発展する可能性もあり、米国西部の経済と社会に与える不確実性は今後さらに高まるとみられる。

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