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シティ、資本フロー改善で円は長期的に上昇へ転換と予測

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シティグループは最新の分析で、日本の国際収支における円の需給バランスが2026年第2四半期に大幅に改善したと指摘した。これは資本フローの変化を背景としており、円相場が長期的に下落基調から上昇基調へ転換する可能性を示唆している。
2019年以来の大幅な需給改善
シティによると、2026年4-6月期の円の需給状況は、2019年以来最大の改善幅を記録した。このファンダメンタルズの好転は、主に海外投資家による日本株への旺盛な投資意欲と、日本の投資家による対外証券投資の低迷という2つの要因によってもたらされているという。
具体的には、以下の動きが円の需給を支えていると分析している。
- 海外投資家による日本株投資の継続: 昨年末以降、海外勢は日本株への投資を活発化させており、円のネットでの買い越しが高水準で推移している。
- 対外証券投資の低迷: 日本の投資家による海外証券への投資は依然として低調であり、円売り圧力が緩和されている。
資本フローの転換点
Adシティは、海外投資家の動向を特に注視している。日本の会計年度末にあたる3月のポジション調整により、第1四半期には円買いが一時的に後退した。しかし、第2四半期に入ると、再び海外から日本株市場への資金流入が加速したことが確認されている。
この継続的な資金流入が、円の需給ファンダメンタルズを明確に好転させたと同行は結論付けている。これは、日本の資産への国際的な関心が高まっていることを示しており、投資家にとって重要なシグナルとなる可能性がある。
短期的な円安圧力と年末の見通し
ファンダメンタルズの改善にもかかわらず、足元でドル円相場が上昇(円安)している背景について、シティは2つの短期的な要因を指摘している。一つは、日本株の上昇リスクをヘッジするための海外投資家による円売り。もう一つは、日本の中小企業による長期的なドル買い(円売り)ヘッジだ。
これらの短期的な圧力を踏まえ、シティはドル円相場の年末時点での着地水準を155円から160円のレンジ内になると予測している。長期的には需給改善が円高要因となるものの、短期的には既存のヘッジフローが相場の上値を支える展開を想定している。