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シティ、英国株を「アンダーウェイト」に引き下げ-日本株は格上げ

シティ・リサーチは、世界的な利益成長の裾野が広がる中、英国株式の投資判断を「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に引き下げた。ディフェンシブ銘柄やコモディティ関連銘柄の比重が高い英国市場の魅力が相対的に低下していると指摘している。
英国株の格下げ背景
シティのストラテジストは、英国市場について「バリュエーションは依然として魅力的」としながらも、「ディフェンシブでコモディティ偏重の市場構成は、利益成長と市場の主役が多様化する環境下では魅力が薄れる」と分析した。
報告書によると、かつて地政学的リスクが高まった局面では、英国株はポートフォリオ内の「地政学的ヘッジ」として機能していたが、緊張緩和とともにその役割も後退したとしている。FTSE100指数の予想株価収益率(PER)は12.2倍と割安な水準にあるものの、現在の市場環境では他の循環的な市場への投資がより好ましいと判断された。
グローバル戦略の転換
今回の格下げは、ディフェンシブ市場から景気循環(シクリカル)市場へと資金を再配分するシティの広範な戦略転換の一環である。この動きの中で、同行は日本株の投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」へと引き上げた。
Ad- 日本株: 「景気循環的な状況改善から恩恵を受ける最も魅力的な市場の一つ」と評価。テクノロジーや半導体サプライチェーンを通じたAI投資サイクルへのエクスポージャーを理由に挙げ、TOPIXの目標株価を4,500に設定した。
- 米国株: 引き続き「オーバーウェイト」を維持。堅調な利益修正やAI主導の成長を背景に、S&P500種指数の年末目標値を8,100としている。
- その他: 英国を除く欧州と新興国市場は「ニュートラル」に据え置かれた。
セクター別見通しと市場への影響
セクター別では、シティは金融を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に引き上げる一方、ヘルスケアを「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げた。情報技術と素材は「オーバーウェイト」を維持している。
世界全体の株式市場については、MSCI ACワールド指数の2026年末目標値を1,440とし、堅調な一株当たり利益(EPS)の伸びが牽引すると予測。世界のEPS成長率見通しは年初来で約10パーセントポイント上昇し、27%に達したと報告書は指摘しており、投資家がより成長志向の資産に目を向けるべき局面にあることを示唆している。