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BYD株、収益圧力で株価とバリュエーションに乖離 シティが指摘

Summary
中国のEV大手BYDの株価は、収益性の悪化を背景に下落基調が続いている。シティのアナリストは、一部のファンダメンタルズ指標に改善が見られるものの、本格的な業績回復には至っておらず、株価動向との間に乖離が生じていると分析している。
中国の電気自動車(EV)大手、BYD(香港証券取引所コード:1211)の株価は、激化する価格競争による収益圧力に直面し、軟調な展開が続いている。シティのアナリストは、一部のファンダメンタルズ指標は改善しているものの、株価の動きとは乖離が見られると指摘しており、投資家の間で見方が分かれている。
軟調な株価と業績
Investing.comによると、BYDの株価は2026年9月15日の取引を前日比1.43%安の79.05香港ドルで終えた。過去1ヶ月では10.42%、過去1年間では26.87%の下落となっており、厳しい状況が続いている。
この背景には、業績の伸び悩みがある。同社の財務データによると、売上高の伸び率は42.0%から3.5%へと鈍化し、粗利益率は19.1%から17.5%に低下した。純利益も2024年の428.0億香港ドルから2025年には359.8億香港ドルへと減少。2026年上半期の純利益は前年同期比で20.5%減、売上高は7.1%減と、収益性の悪化が鮮明になっている。
シティの分析:バリュエーションと株価の乖離
シティは最新の分析で、現在のBYD株について「バリュエーションのストーリーは株価の動きよりも良く見える」が、「事業のファンダメンタルズは一様には改善していない」と指摘する。
シティは、海外事業の成長や相対的なファンダメンタルズの改善、そして下落した株価水準が「平均回帰」を後押しする可能性があると見ている。一方で、中国国内のEV価格競争が売上と利益率を圧迫している点を懸念材料として挙げる。海外展開が単なる販売台数の増加ではなく、収益性の高い成長につながるかが課題となる。
Ad結論としてシティは、現在の状況を「業績サイクルの転換」ではなく、「短期的な価格のミスマッチの可能性」を指摘しているに過ぎない。株価が本格的に反転するには、利益率やキャッシュフローの持続的な改善が不可欠との見方を示した。
テクニカル分析と今後の焦点
テクニカル指標も依然として厳しいシグナルを発している。日足、週足、月足の各時間軸で「強い売り」推奨となっており、日足の相対力指数(RSI)は29.5と売られ過ぎの水準にあるものの、下降トレンドの終焉を示すものではない。
目先の支持線は78.85香港ドル近辺、次の節目は77.50香港ドルと見られる。一方、抵抗線は81.30~82.40香港ドル近辺に位置する。
Investing.comの分析では、今後のBYDの株価回復の鍵として、以下の点が挙げられている。
- 海外売上高比率の上昇
- 利益率の回復
- フリーキャッシュフローの改善
- 業績見通しの下方修正が減少すること