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BofA、欧州で躍進する中国EV銘柄を分析―PHEV戦略が明暗を分ける

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バンク・オブ・アメリカ(BofA)は最新の分析で、欧州市場で存在感を増す中国の電気自動車(EV)メーカーについて、その戦略が明確に二極化していると指摘した。欧州連合(EU)の追加関税の対象外であるプラグインハイブリッド車(PHEV)を活用して市場に浸透する企業と、バッテリー式電気自動車(BEV)に賭ける企業とで、アプローチに著しい違いが見られるという。
PHEVとBEVで分かれる戦略
BofAの分析によると、中国の自動車メーカー(OEM)は複雑な欧州の規制環境に対応するため、パワートレインの構成を戦略的に使い分けている。特にPHEVはEUの追加関税の対象外であるため、一部のメーカーにとっては欧州市場での足がかりを築くための「抜け道」となっている。
一方で、BEVに特化するメーカーは、関税の影響を直接受けることになる。このため、投資家にとっては、各社のパワートレイン戦略が、欧州事業のリスクと成長性を評価する上で重要な判断材料となる。
Ad主要メーカー各社の位置付け
BofAは、主要な中国EVメーカー4社を次のように評価している。
- BYD: BofAはBYDを「傑出したパフォーマー」と位置付けている。2026年の年初来データで、欧州における中国勢のPHEV販売台数の47%、BEV販売台数の35%を占める唯一のメーカーである。デュアルパワートレイン能力、バッテリーの垂直統合、幅広い製品ラインナップが強みであり、価格競争力だけでなく構造的に健全な欧州戦略を展開していると分析されている。
- Chery (奇瑞汽車): PHEVのスペシャリストとして明確に位置付けられている。中国勢のPHEVシェアでは36%と2位につける一方、BEVシェアはわずか5%に留まる。これは、同社がJaecooやOmodaといったブランドを通じて、関税を回避できるハイブリッド車にほぼ特化して欧州展開を進めている証左だとBofAは見ている。BYDとCheryの2社で、中国勢の欧州PHEV販売台数の83%を占める。
- SAIC (上海汽車): 欧州で最も長い実績を持つ「既存のスケールプレイヤー」と評されている。特定のパワートレインで急成長するのではなく、幅広い分野で安定した販売台数を確保する貢献者と見なされている。BEV市場では、BYD、Leapmotor、SAICの3社で中国勢の販売台数の74%を占める。
- Leapmotor (零跑汽車): 純粋なBEV専門メーカーであり、PHEVは手掛けていない。欧州における中国勢のBEV販売台数シェアは24%を占める。この戦略により、同社はEUの関税の影響を完全に受けることになり、BofAはBEV需要に特化した「より高リスク・高リターンな投資対象」と見なしている。