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原油価格、100ドル突破も上昇は限定的 供給懸念と需要減退が綱引き

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Sep 11, 20261 min read
原油価格、100ドル突破も上昇は限定的 供給懸念と需要減退が綱引き

Summary

中東情勢の緊迫化を受け、国際的な原油指標であるブレント原油が1バレル100ドルを突破した。しかし、非OPEC諸国の増産や中国の需要減退が価格の急騰を抑制しており、市場は強弱材料が交錯する展開となっている。

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中東情勢の緊迫化による供給不安を背景に、国際的な原油指標である北海ブレント先物が1バレル100ドルの大台に乗せた。しかし、市場関係者が予想したほどの急騰には至っておらず、価格上昇は比較的緩やかなものにとどまっている。

価格上昇を抑制する要因

原油価格の急騰を抑えている背景には、供給と需要の両面における複数の要因が存在する。これらの要因が、中東からの供給途絶リスクを部分的に相殺している。

  • 代替ルートと非OPECの増産: サウジアラビアなど湾岸産油国は、ホルムズ海峡を迂回する代替ルートや海上での積み荷の移し替え(シップ・トゥ・シップ)を活用し、一定量の輸出を維持している。エネルギー調査会社ライスタッド・エナジーによると、米国、カナダ、ガイアナといった非OPEC産油国は今年、合計で日量1.4百万バレルの増産が見込まれており、供給不足の一部を補っている。
  • 中国を中心とした需要破壊: 世界最大の原油輸入国である中国では、電気自動車への移行や石炭由来の化学製品への転換により、石油需要が減少している。調査会社シノペックは、中国の石油需要が2026年に日量60万バレル減少すると予測。世界的に見ても、石油化学製品や輸送用燃料の需要破壊は依然として大きい。

根強い供給不安と現物市場の逼迫

一方で、原油市場の供給に対する懸念は根強い。特に、現物の需給は極めて逼迫した状況にあることを市場データが示している。

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ロイター通信のデータによると、ドバイ原油やオマーン原油の現物価格プレミアムは高水準で推移している。商品情報サービス会社アーガスのチーフエコノミスト、デビッド・ファイフ氏は「現物市場は信じられないほどタイトであることを示している。特にディーゼル市場は深刻な不足を示唆している」と指摘する。

アナリストは価格見通しを引き上げ

こうした複雑な状況を踏まえ、複数の大手金融機関は原油価格の見通しを引き上げている。中東からの輸送障害が長期化するとの見方が背景にある。

  • モルガン・スタンレー: 第4四半期のブレント原油価格を平均100ドルと予測。
  • HSBC: 2026年と2027年のブレント原油価格見通しを、それぞれ90ドルと85ドルに引き上げた。
  • ゴールドマン・サックス: 2026年12月時点のブレント原油見通しを85ドルに引き上げ、輸送の混乱が来年まで続くと予想している。
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