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ブルーム・エナジー株、空売りレポートで急落 AI需要の追い風と供給網懸念が対立

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Jul 20, 20261 min read
ブルーム・エナジー株、空売りレポートで急落 AI需要の追い風と供給網懸念が対立
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クリーンエネルギーを手掛けるブルーム・エナジー(NYSE: BE)の株価が、空売り投資家からの指摘を受けて急落している。AI(人工知能)データセンターからの旺盛な電力需要という強力な追い風と、サプライチェーンの脆弱性という新たな懸念が交錯し、投資家の間で意見が分かれている。

空売りレポートが株価を直撃

2026年7月7日、投資会社のハンターブルック・キャピタルはブルーム・エナジーに対する空売りポジションを公開。同社の固体酸化物形燃料電池(SOFC)に不可欠なレアアース「スカンジウム」のサプライチェーンについて、中国に依存していないとする会社側の主張と矛盾があると指摘した。

このレポートは、製品の根幹に関わる信頼性を問うものであり、高PER(株価収益率)で取引されてきた銘柄にとっては大きな打撃となった。Investing.comによると、同社の株価は過去1ヶ月で37.9%下落し、52週高値からは42%低い水準にある。ただし、過去1年間では依然として717%という驚異的な上昇を記録しており、過熱した株価の調整局面と見る向きもある。

会社側は反論、強気の材料も

ブルーム・エナジーのサティシュ・チトゥーリ最高執行責任者(COO)は、ブログ投稿を通じてハンターブルックの主張に反論。スカンジウムは産業廃棄物から調達しており、現在の供給網で25ギガワット(GW)の生産を支える能力があると述べた。

市場の強気な見方を支える最大の要因は、AIデータセンターの電力需要だ。同社は最近、ブルックフィールドとの提携をAIインフラプロジェクト向けに50億ドルから250億ドルへと大幅に拡大した。このコミットメントの拡大は、機関投資家からの強い信頼を示唆している。アナリストも強気姿勢を崩しておらず、ベアードは「アウトパフォーム」の評価を維持し目標株価を310ドル、UBSは目標株価を350ドルに引き上げている。

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高すぎるバリュエーションの課題

しかし、強気シナリオが健在だとしても、同社のバリュエーションはP/E、EV/EBITDA(企業価値/利払い・税引き・償却前利益)、PBR(株価純資産倍率)など、あらゆる指標で割高感を示している。年間で700%以上も上昇した銘柄は、その価格を正当化するために完璧な事業遂行が求められる。

今回のような空売りレポートは、たとえその内容に議論の余地があったとしても、プレミアム価格で取引される銘柄には疑念の余地がないことを市場に再認識させるには十分だ。株価が1週間で12%以上下落した事実は、一部の機関投資家がスカンジウムを巡る議論の決着を待たずに、リスクを削減する動きに出ていることを示唆している。

今後の見通し

ブルーム・エナジーを巡る強気な「ストーリー」はまだ終わっていないが、強気な「株価」は試練の時を迎えている。AIの電力需要というテーマは本物であり、ブルックフィールドとの提携も事実だ。しかし、完璧を織り込んだ株価は、サプライチェーンに関する信頼できる疑念が提示されたことで、その価値を改めて証明する必要に迫られている。次回の決算発表は、空売り側の主張を退けるか、あるいはそれを裏付けることになるか、極めて重要な局面となるだろう。

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