Story
バーンスタイン、2026年の金価格見通しを引上げ 新目標価格を提示

Summary
投資調査会社のバーンスタインは、中央銀行の旺盛な需要と米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルの抑制を理由に、2026年の金価格見通しを上方修正した。
投資調査会社のバーンスタインは、各国中央銀行による旺盛な需要と、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げサイクルを追求する可能性が低いとの見方から、2026年の金価格見通しを上方修正した。
価格見通しを上方修正
バーンスタインは、2026年の金価格目標を1オンスあたり$4,533に設定し、同年後半の目標価格は$4,375とした。同行は、2030年までの価格目標は維持している。
同行は、実質金利と金価格の逆相関関係が「2026年第2四半期に明確に現れた」と指摘。実質金利が4月上旬の2.00%から6月下旬には2.28%に上昇したことで、金価格は1オンスあたり$4,650から約$4,000まで下落した。
中央銀行の需要が強気見通しの核
バーンスタインの「中核的な強気論」は、中央銀行が準備資産を金に多様化し続けているという点にある。同行は、世界ゴールド評議会(WGC)の「2026年中央銀行金準備調査」を引用し、以下の点を強調した。
Ad- 全体の中央銀行の89%が、今後12ヶ月で世界の金準備が増加すると予想。
- 過去最高となる45%の中央銀行が、自国の金保有量を増やす計画であると回答。
FRBが利上げ局面にある際に典型的に見られる金ETFからの資金流出についても、同行は「限定的」と予想している。
FRBの政策と潜在的リスク
バーンスタインのエコノミストは、FRBが6月中旬にインフレ見通しを修正したことで年内の利上げ観測が浮上したにもかかわらず、「今後12ヶ月で政策金利が引き上げられるとは予測していない」と述べている。
同行は、トランプ大統領が金利を抑制したい意向を持っていることを踏まえ、FRBは「利上げなし、あるいは1〜2回の利上げ」に限定される可能性があると付け加えた。一方で、予想以上に根強いインフレがFRBをより積極的な利上げに踏み切らせる可能性が、この見通しに対するリスクだと指摘している。