Story

ベアード、AI・電力インフラ関連の注目銘柄を公表 データセンターと送電網が鍵

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 21, 20261 min read
ベアード、AI・電力インフラ関連の注目銘柄を公表 データセンターと送電網が鍵
Text size
Background

金融サービス会社のベアードは、AI(人工知能)のインフラ構築を支える電力関連セクターの主要企業を特定するレポートを公表した。AIの計算能力に対する膨大な需要が、データセンターの電力供給や冷却システム、さらには送電網全体のインフラ増強への投資を加速させていると指摘している。

データセンターの電力・冷却需要が焦点

ベアードの分析によると、AIブームの恩恵は半導体メーカーだけでなく、データセンターの物理的インフラを支える企業にも及んでいる。特に「グレースペース」(データホール外の電気インフラ)と「ホワイトスペース」(データセンター内の機器)の両方で事業を展開する企業が注目される。

  • Vertiv (VRT): 熱管理(サーマルマネジメント)市場のリーダーであり、空冷から液体冷却まで対応可能なエンドツーエンドのポートフォリオを持つ。
  • Flex (FLEX): NVIDIAとの関係が深く、GB200/GB300向けのパワーシェルフなどを手掛ける。2024年に買収したJetCool社の技術による液体冷却能力も強み。
  • Jabil (JBL): AWSとの長期的な関係を基盤に、ラック統合事業でAI関連の収益を拡大。液体冷却技術を持つMikros Technologiesの買収により、同分野を強化している。
  • nVent (NVT): 液体冷却市場でトップクラスの地位を確立しており、データセンター事業全体の売上高は10億ドル規模に達する。

接続技術と送電網インフラも重要分野

データセンター内部の高速接続や、施設に電力を供給する送電網(グリッド)インフラも不可欠な要素となっている。ベアードは、これらの分野で強みを持つ企業も挙げている。

Sample IUX Markets – In-articleAd
  • Amphenol (APH): 高速接続技術の市場リーダー。NVIDIAとの連携が密で、最新のNVL72ラックに多くの同社製品が採用されている。
  • TE Connectivity (TEL): AIおよびクラウド関連の売上高が2026年度に23.5億ドルを超えると予想されるデータ接続の主要企業。800VDCアーキテクチャへの移行によるコンテンツ増加の恩恵を受ける。
  • Forgent (FPS): データセンター向けに受注設計・製造(ETO)の配電機器を提供する大手。急速な成長を遂げており、送電網市場を100億ドル規模の機会と見なしている。

投資家への示唆

ベアードのレポートは、AI革命が半導体という中核だけでなく、その周辺を支える広範な「つるはしとシャベル」の役割を担う企業群に大きな成長機会をもたらしていることを示唆している。データセンターの電力効率化、高密度実装に対応する液体冷却技術、そして社会全体の電化を支える送電網の近代化は、今後数年間にわたる重要な投資テーマとなる可能性が高い。

このほか、レポートでは回路保護に強みを持つLittelfuse (LFUS)や、パワーシェルフを手掛けるBel Fuse (BELFB)など、特定のニッチ分野で独自の地位を築いている企業も紹介されており、AIインフラのエコシステムがいかに多様であるかを浮き彫りにしている。

Back to latest news

LATEST