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アリババ株が続伸、AI戦略への期待と地政学リスクが交錯

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Jul 20, 20261 min read
アリババ株が続伸、AI戦略への期待と地政学リスクが交錯

Summary

アリババの株価が、同社のAIモデル「通義千問(Qwen)」が中国でApple製品への搭載承認を得たことを受けて上昇。アナリストは同社の「フルスタックAI」戦略を評価する一方、地政学リスクなどへの警戒も指摘している。

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中国のEコマース大手アリババ・グループ・ホールディング(BABA)の株価が、月曜日の時間外取引で一時3.94%高の119.50ドルまで上昇した。同社のAIモデル「通義千問(Qwen)」が中国国内でApple製品に搭載される承認を得たことが、引き続き好感されている。

アナリストが注目する「フルスタックAI」戦略

シティのアナリストは、アリババの強みは「フルスタック」のAI戦略にあると指摘する。これは、AIモデル(Qwen)、インフラ(アリババクラウド)、企業向けアプリ(DingTalk)を垂直統合で提供する体制を指す。市場では特定のAIモデルが勝者総取りするのではなく、複数のモデルが併用される可能性が高い。その場合、全てのモデルの基盤となるプラットフォームが最も価値を持つことになるとシティは分析している。

この見方は、バークレイズの分析によっても裏付けられている。バークレイズはアリババの投資判断を「オーバーウエイト」、目標株価を195ドルに設定。アリババクラウドのEBITAマージンが第2四半期に2桁に達した可能性や、AI関連の年間経常収益(ARR)が100億人民元の目標を1ヶ月前倒しで達成した点を評価している。

株価を押し上げる3つのカタリスト

現在、複数の好材料が同時に株価を押し上げている。

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  • Appleとの連携承認: 中国のサイバースペース管理局が、iOS、iPadOS、macOSにQwen AIを搭載することを承認した。これにより、数億人のiPhoneユーザーへのアクセスが可能となり、このニュースだけでも株価は約5%急騰した。
  • 業績改善への期待: 7月8日の決算説明会に先立つブリーフィングで、即時配送サービスの損失縮小やクラウド事業の成長加速が示唆され、株価は12.2%上昇した。
  • 投資先企業の成長: アリババとテンセントが出資するAIスタートアップ「Moonshot AI」が世界最大級のオープンソースモデルを発表しており、アリババは間接的な利益も享受できる可能性がある。

依然として残るリスク要因

強気な見通しの一方で、投資家は3つの主要なリスクを警戒する必要がある。第一に、中国政府が最先端AIモデルの海外からのアクセスを制限する可能性があり、国際的な収益化の足かせとなりかねない地政学的リスクだ。

第二に、米AI企業Anthropicが、アリババに自社のAI技術をコピーされたとして米上院議員に書簡を送ったことが報じられており、知的財産権を巡る論争が再燃する可能性がある。最後に、中国の規制当局がアリババを含むプラットフォーム事業者に対し、出店者手数料の引き下げを計画しており、Eコマース部門の収益性を直接圧迫する可能性がある。

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