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米ダイレクト・レンディング、資金調達は活況も融資実行は急減速

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Jul 9, 20261 min read
米ダイレクト・レンディング、資金調達は活況も融資実行は急減速

Summary

第2四半期の米ダイレクト・レンディング市場では、プライベート・クレジット・ファンドによる資金調達が2年ぶりの高水準に達した一方、実際の融資実行額は前四半期比で半減以下に落ち込み、待機資金と案件フローの乖離が鮮明になった。

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米国のプライベート・クレジット市場において、ファンドによる資金調達が活況を呈する一方で、実際のダイレクト・レンディング(企業への直接融資)活動が第2四半期に急減速した。これは、市場に流入する資金と、それを吸収するディールフローとの間に乖離が生じていることを示唆している。

融資額は半減、ディール活動が停滞

PitchBook/LCDのデータによると、第2四半期の米国におけるダイレクト・レンディングの融資額は、前期の746.7億ドルから約55%減の335.9億ドルに落ち込んだ。これは2023年第2四半期以来の低水準となる。ディール件数も前期の217件から154件へと減少した。

特に、ダイレクト・レンディングの主要な需要源であるプライベート・エクイティ(PE)が支援する融資の落ち込みが顕著だった。PE支援の融資額は、第1四半期の446.1億ドルから第2四半期には194億ドルへと大幅に減少。中でもレバレッジド・バイアウト(LBO)関連の融資は、223.1億ドルから97.9億ドルへと半減した。

資金調達は2年ぶりの高水準

融資活動の減速とは対照的に、資金調達は好調だった。調査会社Preqinによれば、北米を対象とするクローズドエンド型のダイレクト・レンディング・ファンドは、第2四半期に162.5億ドルを調達。第1四半期の13億ドルから急増し、過去2年間で最高の四半期となった。

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この乖離の背景には、貸し手であるプライベート・クレジット・マネージャーがより慎重な姿勢を強めていることがある。EYのグローバル・ウェルス&アセットマネジメント・リーダーであるジュン・リー氏は、M&Aやバイアウト活動の軟化、借り手による資金調達の遅延、シンジケートローン市場との競合、そして貸し手側の選別姿勢の強化を要因として指摘している。

既存ポートフォリオへの懸念も

貸し手の慎重姿勢は、金利が低かった2021年から2022年に実行された融資に対する懸念にも起因する。金利上昇により、多くの借り手にとって債務返済の負担が増しており、貸し手は新規案件に対してより有利な価格設定と厳格な融資条件を求めるようになっている。

B.Riley Financialの会長兼CEOであるブライアント・ライリー氏は、既存の融資ポートフォリオにストレスの兆候が見られるため、一部のBDC(事業開発会社)は新規融資よりも問題を抱える借り手のために現金を確保していると指摘する。一部の非公開BDCでは投資家からの償還請求も発生しており、市場の不確実性を高めている。

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