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UBS分析:AI・異常気象が非エネルギーコモディティの追い風に

Summary
スイスの金融大手UBSは、コモディティ投資の好機がエネルギー分野以外にも広がっていると指摘。AIインフラや異常気象を背景に、産業用金属や農産物、金がリターンとインフレヘッジの両面で有望との見方を示した。
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Background
スイスの金融大手UBSは最新のレポートで、コモディティ(商品)への投資妙味はエネルギー分野に限定されないとの見解を示しました。同行は、リターンの源泉およびインフレヘッジとして、産業用金属、農産物、そして金が有望な投資先になり得ると指摘しています。
エネルギー以外の分野に注目
UBSのストラテジストは木曜付のメモで、「中東情勢の変化が石油・石油製品市場に影響を与え続ける一方、幅広いコモディティへの投資はリターンとインフレヘッジの両面で有効だ」と分析しました。
エネルギー市場は依然として不安定な状況が続いています。欧州の天然ガス価格の指標であるオランダTTF先物は8月26日、1メガワット時あたり約65ユーロと3年ぶりの高値近辺で推移し、ブレント原油も1バレル87ドル近辺で取引されています。イランとオマーンがホルムズ海峡に関する合意に近づいているとの報道がある一方で、米国の制裁強化の見通しが相殺要因となっています。
AI、異常気象が各市場を後押し
AdUBSは、エネルギー以外にも複数の分野で構造的な追い風が吹いていると見ています。
- 産業用金属: 人工知能(AI)インフラの構築や電化の進展が、銅などの産業用金属に対する長期的な需要を支えると分析しています。
- 農産物: 現在のエルニーニョ現象が年末までに「スーパーエルニーニョ」と呼ばれる極めて強い現象に発達する確率は約80%、来年まで続く確率は97%と予測されています。この影響を受け、8月26日には小麦が6.6%、トウモロコシが2.7%上昇し、それぞれ3年ぶりの高値を記録しました。
- 金: 短期的な見通しは厳しいものの、各国中央銀行による準備資産の多様化を目的とした需要が価格を支え続けると予想しています。
投資家への示唆
こうした状況を踏まえ、UBSは特定のコモディティに集中するのではなく、定期的にリバランスを行う分散型のアプローチを推奨しています。同行は、1999年以降のコモディティと世界株式の相関係数が0.44であったことを指摘しており、この低い相関性はポートフォリオの分散効果を高める上でコモディティが有効な資産クラスであることを示唆しています。