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テスラ、ロボタクシー事業の強気な見通しを修正 展開ペースに慎重姿勢

テスラの経営陣は最新の決算説明会で、これまで強気だったロボタクシー事業の展開ペースについて慎重な姿勢に転換した。同社は規制や運用上の課題を挙げており、この事業を将来の主要な収益源と見なしてきた投資家の間で懸念が広がっている。
決算会見で慎重姿勢に転換
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は1年前、ロボタクシー網が「超指数関数的なペース」で拡大し、2025年末までに米国の人口の半数が利用可能になると述べていた。しかし、ロイター通信が報じた23日の決算説明会では、マスク氏と経営陣はより抑制的なトーンで、予想を下回る展開についてのアナリストの質問に答えた。
車両エンジニアリング担当副社長のラーズ・モラヴィ氏は「規制状況は都市ごとに異なる」と説明。CFOのヴァイバヴ・タネジャ氏も、運用面での「さまざまな問題」に取り組んでいるとし、「大規模な展開の前に、より小規模なフリートでこれらの問題を解決したい」と付け加えた。
計画を下回る展開と市場の懸念
テスラは2025年6月にオースティンで小規模な試験運用を開始して以来、テキサス州とフロリダ州の数都市にしかサービスを拡大できていない。有料顧客による総走行距離は250万マイル(約402万km)で、うちセーフティモニターが同乗しない無人走行は38万マイル(約61万km)にとどまる。
Adフォレスターのアナリスト、ポール・ミラー氏によると、これはアルファベット傘下のウェイモが3月末までに達成した自律走行距離2億2000万マイル(約3億5400万km)を大きく下回っており、商業展開におけるウェイモのリードを浮き彫りにしている。バークレイズのアナリストも今月初めのレポートで、テスラの展開が「やや遅い」と見なされていると指摘した。
株価への影響と今後の見通し
テスラの株価は、ロボタクシーと人型ロボット「オプティマス」が将来の主要な収益源になるとの期待を背景に、高い評価を維持してきた。予想株価収益率(PER)は166倍を超え、従来の自動車メーカーや大手IT企業をはるかに上回る水準にある。
同社株は年初来で約17%下落しており、決算発表後の時間外取引ではさらに約4%値を下げた。AI担当副社長のアショク・エルスワミー氏は、現在の成長は「指数関数的成長の初期段階にある」と反論したが、投資家はテスラがこの重要事業をいかに早く拡大できるかを注視している。