Story

スターバックス株:業績回復期待と割高なバリュエーションの狭間で

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Sep 15, 20261 min read
スターバックス株:業績回復期待と割高なバリュエーションの狭間で
Text size
Background

スターバックス(SBUX)の株価は、同社の再建策「Back to Starbucks」の進捗を評価する見方と、すでに完全な回復を織り込んだ割高なバリュエーションを警戒する見方が交錯し、重要な岐路に立たされている。売上成長は続いているものの、収益性の悪化が投資家の懸念材料となっている。

増収も利益は圧迫、収益性の課題が浮き彫りに

Investing.comのデータによると、同社の売上高は2021年度の290.6億ドルから2025年度には371.8億ドルへと、累計で約28%の堅調な増加を見せている。しかし、その一方で収益性は大きく悪化した。純利益は2023年度の41.2億ドルから2025年度には18.6億ドルへと半減以下に落ち込んでいる。

利益率の低下は深刻で、この期間に以下の通り圧縮された。

  • 売上総利益率:29.0% → 23.0%
  • 純利益率:14.5% → 5.0%

この収益性悪化の背景には、コストインフレ、人件費への投資、事業再編に関連する費用があり、トップラインの成長の裏で利益が圧迫されている構造が弱気派の主な論拠となっている。

割高感の強いバリュエーション

Sample IUX Markets – In-articleAd

スターバックスの株価評価(バリュエーション)は、市場平均と比較して極めて割高な水準にある。予想株価収益率(PER)は37.9倍に達し、これは市場全体に対して約72%のプレミアムを意味する。ジェフリーズのアナリストは、同業のグローバル・フランチャイズ企業が平均約21倍で取引されているのに対し、スターバックスは約35倍であると指摘している。

さらに、InvestingProのフェアバリューモデルによる試算では、同社の適正株価は87.62ドルとされ、現在の株価(9月15日時点で96.96ドル)から9.6%の下落余地があることを示唆しており、現状はやや過大評価されているとの見方が示されている。

強気と弱気が交錯するアナリスト評価

アナリストの間では、再建策への期待から総じて建設的な見方が多いものの、目標株価には大きなばらつきが見られる。コンセンサス目標株価は現在の株価から13.1%の上昇を示唆しているが、その範囲はグッゲンハイムの95ドル(中立)からバンク・オブ・アメリカの137ドル(買い)までと広く、マージン回復のペースと規模について意見が分かれていることを反映している。

特にUBSは、今後の数四半期における最重要の監視指標として北米事業の営業利益率を挙げており、同社の回復シナリオの成否を占う上で鍵を握ると見られている。強気派は2026年度第2四半期の米国既存店売上高が7.1%増となったことなどを評価する一方、弱気派は完璧な業績回復を織り込んだ現在のバリュエーションにリスクを感じており、マクロ経済の逆風が回復を遅らせる可能性を懸念している。

Back to latest news

LATEST