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SKハイニックス株、IPO後の逆風にもファンダメンタルズは健在か

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Jul 28, 20261 min read
SKハイニックス株、IPO後の逆風にもファンダメンタルズは健在か

Summary

7月10日にナスダック市場へ大型上場を果たしたSKハイニックスだが、株価は公募価格割れに沈んでいる。裁定取引や想定外の利上げ、中国の競合企業の台頭といった複数の悪材料が重なったが、事業の基盤は揺らいでいないとの見方も根強い。

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7月10日に米国ナスダック市場へ265億ドル規模の大型上場を果たした韓国の半導体大手SKハイニックスの米国預託証券(ADR、ティッカー:SKHY)が、公募価格の149ドルを下回る水準で推移している。事業ファンダメンタルズの悪化ではなく、構造的な要因や外部環境の急変が重なったことが背景にある。

株価を圧迫した4つの要因

IPO直後から、SKハイニックスの株価は複数の予期せぬ逆風に見舞われた。これらは複合的に作用し、投資家心理を急速に冷え込ませた。

  • ADRのプレミアムと裁定取引: 上場当初、ADRはソウル市場に上場する本株に対し約50%のプレミアム(価格上乗せ)で取引された。この価格差を狙った裁定取引が活発化し、本国株への売り圧力が強まった。
  • アナリストの業績予想引き下げ: 韓国投資証券など複数の韓国国内証券会社が、AI向けに需要が急増している広帯域幅メモリー(HBM)の平均販売価格が想定を下回るとして、第2四半期の営業利益予想を相次いで引き下げた。
  • 韓国銀行のサプライズ利上げ: 7月16日、韓国銀行(中央銀行)が約3年半ぶりとなる0.25%の利上げを予想外に決定。韓国株式市場全体が打撃を受け、SKハイニックス株も大幅に下落した。
  • 中国の競合企業の台頭: 7月27日、中国のDRAMメーカーである長鑫存儲技術(CXMT)が上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」に上場し、初日に株価が466%急騰。これにより、世界のメモリー市場における新たな競争激化への懸念が広がった。

強気な見方を支える事業基盤

株価は軟調な展開が続いているものの、同社の事業基盤が揺らいでいるわけではない。市場関係者からは、現在の株価下落は過剰反応であり、むしろ投資機会だとの声も聞かれる。

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同社の強みを示す主要な指標は以下の通りだ。

  • HBM市場シェア: 世界市場の56~58%を占める圧倒的な地位
  • 売上総利益率: 直近12ヶ月で68%
  • 売上高成長率: 直近12ヶ月で85%
  • 予想PER(株価収益率): 約5.8倍と、市場リーダーとしては歴史的に割安な水準

バークレイズは7月13日付のレポートで投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を330ドルに設定。また、モルガン・スタンレーは27日の株価急落を「魅力的なエントリーポイント」と評価している。

次の焦点は第2四半期決算

現在の株価変動は、裁定取引、金融政策の変更、地政学的リスクといった外部要因に大きく左右されている。市場の関心は、7月29日に発表が予定されている第2四半期決算に移っている。市場予想を上回る好決算を示すことができれば、一連のノイズから投資家の目を事業の本質的な強さに引き戻すカタリストとなる可能性がある。

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