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インテュイティブ・サージカル株が急落、好決算も成長鈍化を嫌気

Summary
ロボット支援手術のインテュイティブ・サージカルの株価が急落。第2四半期決算は市場予想を上回ったものの、中核事業である米国での手術件数の伸びが鈍化したことが投資家の懸念を招いた。
ロボット支援手術のパイオニアであるインテュイティブ・サージカル(ISRG)の株価は、17日の時間外取引で大幅に下落した。2026年第2四半期決算が市場予想を上回る好調な内容だったにもかかわらず、投資家が最も注視する成長指標の著しい減速が明らかになり、売りが殺到した。
好決算の裏で露呈した成長への懸念
同社が発表した第2四半期決算では、調整後1株当たり利益(EPS)が2.80ドル、売上高が28.9億ドルとなり、それぞれアナリスト予想の2.51ドル、28.2億ドルを上回った。しかし、この好材料は株価を支えるには至らなかった。
最大の懸念材料は、同社の主力製品「ダビンチ」による米国内の手術件数の伸び率が、第1四半期の14%から第2四半期には12%に鈍化したことだ。経営陣は決算説明会で、この減速の要因として、米国の医療費負担適正化法(ACA)における保険料補助強化策の失効や、延期可能な手術の需要が軟化したことを挙げた。
通期見通しは保守的との見方
インテュイティブ・サージカルは、2026年通期のダビンチ手術件数の成長率見通しを13.5%~15.5%で据え置いた。しかし、会社側がこのレンジの中間点に近い水準になる可能性を示唆したため、投資家はこれを保守的なシグナルと受け取った。
Adこの発表を受け、証券会社のStifelは、米国内の手術環境の減速を理由に、同社の目標株価を670ドルから550ドルに引き下げた。一方で、投資判断は「買い」を維持している。
割高感と競争激化も重荷に
今回の株価下落の背景には、複数の要因が複合的に絡んでいる。同社の株価収益率(PER)は約49倍と、他の医療技術関連企業と比較して割高な水準にあり、業績見通しに対するわずかな失望でも売られやすい状況にあった。
さらに、メドトロニック社が手術支援ロボット「Hugo」を米国で上市し、ジョンソン・エンド・ジョンソン社も「Ottava」のFDA(米食品医薬品局)承認取得に向けて開発を進めるなど、競争環境の激化も懸念されている。これまで市場をほぼ独占してきた同社の優位性が将来的に揺らぐことへの不安が、投資家心理を冷え込ませた。