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HSBC、ノバルティスを格上げ、アムジェンは格下げ バイオ医薬品セクターの評価見直し

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HSBCは、バイオ医薬品セクターのカバレッジ全体で投資判断と目標株価を更新した。同行はノバルティスの投資判断を引き上げる一方、アムジェンを引き下げ、今後の市場では個別銘柄の選別がより重要になるとの見方を示した。
## 個別銘柄選別が重要に
HSBCのアナリスト、ラジェッシュ・クマール氏が率いるチームは、2026年第2四半期の株価上昇を受け、「セクターの追加リスクプレミアムが低下した」と指摘。医薬品セクターの株価倍率は過去10年で最高水準にあり、今後のアウトパフォームには「AI/ハイテクセクターからの資金ローテーションによるディフェンシブな位置づけ」ではなく、中期的な成長見通しの上方修正が必要になると分析している。
レポートでは、2027年までに見込まれる100以上の臨床カタリスト(株価材料)を評価。アナリストらは「今後12ヶ月は『上げ潮が全ての船を持ち上げる』ような展開ではなく、ボトムアップでの個別銘柄選別がより重要になる」と記述。カタリストの質、事業領域の隣接性、独占販売権喪失後の事業運営などが、勝ち組と「バリュートラップ(割安に見えるが実際にはそうでない銘柄)」を分ける要因になるとの見解を示した。
## ノバルティスは格上げ、アムジェンは格下げ
HSBCは主要銘柄の投資判断を以下のように変更した。
Ad- ノバルティス (Novartis): 投資判断を「リデュース」から「ホールド」に格上げ、目標株価を95スイスフランから110スイスフランに引き上げた。「pelacarsen」と「del-desiran」の治験が相次いで失敗した後、短期的なコンセンサス予想の下方修正サイクルを見込むものの、「ネガティブなカタリストの道筋はほぼ出尽くした」と判断。投資家の関心は今後の「RECHARGE」試験の結果に移るとみている。
- アムジェン (Amgen): 投資判断を「買い」から「ホールド」に格下げし、目標株価を445ドルから425ドルに引き下げた。好調な事業遂行と業績予想の上方修正によって株価が再評価された結果、目標株価に近づき、「短期的な上昇余地は限定的」と分析。今後の株価再評価は、競争が激化している肥満症治療薬「MariTide」の治験結果にかかっていると指摘した。
## アッヴィとバイエルは「買い」を維持
HSBCは、アッヴィとバイエルについては強気の見方を維持し、目標株価を引き上げた。
- アッヴィ (AbbVie): 「買い」推奨を維持し、目標株価を300ドルから315ドルに引き上げた。「Skyrizi」と「Rinvoq」のパイプラインのデータが発表されれば、経営陣が2027年初頭にピーク時売上高のガイダンスを引き上げる可能性があると指摘。これにより、2027年から2031年の成長率が「一桁台半ばから後半」にシフトする可能性があるとした。
- バイエル (Bayer): こちらも「買い」推奨を維持し、目標株価を60ユーロから65ユーロに引き上げた。グリホサート関連訴訟における「米国最高裁判所からの好意的な判決」を好感し、2026年9月の集団訴訟の和解が「意味のある株価再評価のドライバー」となり、パイプラインへの再投資資金を確保できる可能性があると評価した。