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ゴールドマン、データセンター電力需要増で有望な電力株7銘柄を選定

Summary
ゴールドマン・サックスは、AIの普及に伴うデータセンターの電力需要急増の恩恵を受けるとみられる米国の電力会社7社を特定し、「買い」の投資判断を付与した。
ゴールドマン・サックスは、人工知能(AI)の拡大を背景としたデータセンターの電力需要急増から恩恵を受けるとみられる、規制対象の公益企業および独立系発電事業者7銘柄を特定するレポートを発表した。同社はデータセンターの電力容量に関する予測を大幅に引き上げ、この構造的変化が電力セクターに新たな成長機会をもたらすとの見方を示している。
データセンター需要の予測を上方修正
ゴールドマン・サックスは、世界のデータセンター容量が2030年までに217ギガワット(GW)に達するとの最新予測を示した。これは2026年2月時点の予測(168GW)から引き上げられたもので、2025年の101GWから116GWの追加容量が必要になることを意味する。
この設備増強には、1ギガワットあたり500億ドルと仮定した場合、約6兆ドルの設備投資が必要になると試算されている。米国だけでも、2030年までにデータセンターの電力需要は年平均108GWに達し、これに対応する供給容量は125GWになると予測。これにより、2030年までの電力需要は年平均成長率3.5%で増加すると見込まれている。
ゴールドマンが推奨する7銘柄
レポートでは、この成長の恩恵を受けると期待される以下の7社に「買い」の投資判断が示された。各社はデータセンターが集積する主要な送電網地域で事業を展開している点が特徴だ。
Ad- ファーストエナジー (FE): PJM地域での事業展開。目標株価は54ドル。
- エクセル・エナジー (XEL): MISO地域での事業と再生可能エネルギーへの強み。目標株価は93ドル。
- デューク・エナジー (DUK): 米国南東部での規制環境改善。目標株価は145ドル。
- センプラ (SRE): ERCOT(テキサス州)地域での事業展開。目標株価は109ドル。
- タレン・エナジー (TLN): PJM地域での事業展開。目標株価は499ドル。
- ビストラ (VST): ERCOT地域での事業展開。目標株価は209ドル。
- NRGエナジー (NRG): ERCOT地域での事業展開。目標株価は197ドル。
市場への示唆
AIとデータセンターのブームは、これまで安定的で成長が緩やかと見なされてきた電力セクターに、新たな成長ドライバーをもたらしている。投資家にとって、電力株は従来の配当目的の投資対象から、成長性も期待できる銘柄へと変貌しつつある。
今回のゴールドマン・サックスの分析は、どの企業が地理的に有利な場所で発電・送電インフラを保有しているかが、今後の株価を左右する重要な要因となることを示唆している。特にPJM、MISO、ERCOTといったデータセンターハブとなる地域での事業基盤が、企業の収益機会に直結すると考えられる。