Story
ダララマ、好決算も株価は割高感 豪州事業が重荷に

Summary
カナダのディスカウント小売大手ダララマは、市場予想を上回る第2四半期決算を発表し通期見通しを上方修正した。しかし、割高なバリュエーションとオーストラリア事業の不振が株価の重荷となっている。
カナダのディスカウント小売大手ダララマ(Dollarama Inc.)が発表した第2四半期決算は市場予想を上回り、同社は通期の既存店売上高見通しを上方修正した。これを受け水曜日の株価は上昇したものの、依然として割高なバリュエーションと海外事業の課題が投資家の懸念材料となっている。
好調な決算と見通し引き上げ
ダララマが発表した第2四半期決算の詳細は以下の通り。
- 希薄化後1株当たり利益(EPS): 1.29ドル(市場予想は1.25ドル)
- 売上高: 20.3億ドル
- カナダ国内の既存店売上高: 5.4%増(客数と客単価の両方が増加)
好調な業績を受け、同社はカナダ国内の通期既存店売上高成長率見通しを従来の3.0%〜4.0%から4.0%〜4.5%へと引き上げた。また、中南米で展開するDollarcity事業の純利益も前年同期比で30.3%増と力強い成長を示した。
割高感と海外事業の課題
Ad一方で、市場は同社の高いバリュエーションを警戒している。株価は予想株価収益率(PER)で32.2倍と、小売業界の平均を大幅に上回る水準で取引されている。株価は決算発表後に上昇したものの、依然として52週安値に近い水準で推移している。
さらに、オーストラリア事業が業績の足かせとなっている。同事業は2500万ドルの営業損失を計上しており、製品構成の移行が加速する中でさらなる販売圧力が見込まれている。この海外事業の不振が、カナダ国内の好調さを相殺するリスク要因と見なされている。
投資家への示唆
ダララマは99%という高い自己資本利益率(ROE)が示す通り、極めて効率的な経営を誇る。しかし、現在の高い株価は将来の成長期待をすでに織り込んでいる状態であり、投資の「安全域」は限定的と言える。
投資家にとっての焦点は、同社が成長期待に見合う業績を維持できるか、特に不振が続くオーストラリア事業を立て直せるかという点にある。海外事業でのつまずきなど、何らかの失望材料が出た場合、市場による株価の再評価につながる可能性がある。