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クリア・ストリート、決済セクターのカバレッジ開始 VisaとMastercardを「買い」で高評価

Summary
証券会社クリア・ストリートが決済セクターの株式カバレッジを開始しました。安定した収益性を背景にVisaとMastercardを「買い」とする一方、BlockとPayPalは「中立」評価としています。
証券会社のクリア・ストリートは木曜日、決済セクターの株式カバレッジを開始し、VisaとMastercardに「買い」の投資判断を付与しました。一方、BlockとPayPalについては「中立(ホールド)」からのスタートとなり、伝統的なカードネットワーク大手への強気な見方が示されました。
VisaとMastercardに強気な見方
クリア・ストリートのアナリスト、オーウェン・ラウ氏は、Visaを「カバレッジの中で最高品質のコンパウンダー(複利的に成長する企業)の一つ」と評価し、目標株価を403ドルに設定しました。これは2027年度の1株当たり利益(EPS)予想14.95ドルに対し、27倍の株価収益率(PER)を適用したものです。
同社はVisaの強みとして、以下を挙げています。
- 67%を超える調整後営業利益率
- 純収益の約半分をフリーキャッシュフローに転換する高い収益性
ラウ氏は、AIやステーブルコイン、マクロ経済への懸念から過去2年間でバリュエーションが低下しており、現在の株価水準は「魅力的なエントリーポイント」にあると指摘しています。
Mastercardも同様に「買い」評価で、目標株価は617ドルとされました。同氏は、Mastercard株が年初来でS&P 500のパフォーマンスを下回っているものの、その健全なネットワークや付加価値サービス(VAS)の力強い成長が十分に評価されていないとの見解を示しました。
AdBlockとPayPalは「中立」評価
一方で、クリア・ストリートはBlockの投資判断を「中立(ホールド)」、目標株価を82ドルとしました。ファンダメンタルズは改善傾向にあるものの、同社がAI主導のコマースプラットフォームへと転換を進める中、「より良いエントリーポイントを待ちたい」としています。
PayPalも同じく「中立(ホールド)」評価で、目標株価は61ドルに設定されました。同社の事業が本格的に好転するのは「2026年よりも2027年から2028年にかけて」と分析。短期的な材料としては、StripeとAdventによる530億ドルの買収提案が報じられている点に言及しました。
投資家への示唆
クリア・ストリートの分析は、決済セクター内で投資家の選好が分かれる可能性を示唆しています。高い収益性と安定性を持つVisaやMastercardのような既存大手と、戦略転換の成果が待たれるBlockやPayPalのようなフィンテック企業とでは、投資家が許容するリスクや時間軸が異なります。今回のレーティングは、短期的な不確実性よりも実績ある事業モデルを重視する見方を反映していると言えるでしょう。