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FRBの利上げリスクは継続、中国債券やコモディティに注目=中信証券

中信証券(CITIC Securities)は最新の調査リポートで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げのリスクはまだ終わっておらず、9月の利上げは一連の引き締めサイクルの始まりに過ぎないとの見解を示した。FRBがインフレ抑制を最優先する中、投資家は安全性と確実性の高い資産に注目すべきだとしている。
FRBの利上げ、終了には程遠い
中信証券は、FRBが利上げを停止するには、インフレの「実質的な改善」と物価上昇圧力の拡散防止という2つの前提条件が必要だと分析する。9月の利上げ決定は、FRBが雇用市場の若干の懸念よりもインフレ抑制を明確に優先している証拠だと指摘した。
FRB高官の発言からも、単月のデータではなくデータの変化傾向を重視する姿勢がうかがえる。地政学的リスクによるインフレ高進の圧力が続く限り、FRBの利上げプロセスが早期に終了する可能性は低いとみられる。したがって、9月の利上げをもって材料出尽くしと見なすべきではないと警告している。
市場はリスクを過小評価か
9月の利上げは市場にある程度織り込まれていたものの、その後の利上げサイクルの期間や深度については、十分に価格に反映されていない可能性があると中信証券は指摘する。特に、多くの資産クラスのバリュエーションが歴史的に高い水準にあるため、継続的な金融引き締めに対する感応度は高まっている。
Ad今回の利上げは、一部の投資家が期待したような予防的な「ハト派的利上げ」ではなく、インフレ目標達成に向けた本格的な引き締めサイクルの起点となる可能性が高い。7月の会合以降、米国債を除く多くの資産価格に大きな変動がなかったことは、市場の織り込みがまだ不十分であることを示唆しているという。
注目すべき3つの資産クラス
FRBの継続的な利上げリスクと資産価格の高止まりという環境下で、中信証券は安全性と確実性を重視した資産配分を推奨し、以下の3つの投資機会を挙げている。
- 中国債券: 主に中国の金融政策に連動するため、FRBの引き締め政策の影響を受けにくい。中国が緩和的な金融環境を維持する中、代表的な安全資産となり得る。
- コモディティ: 地政学的リスクを背景に、エネルギーや非鉄金属などの需給が逼迫している。世界的な景気縮小とインフレ拡散というマクロ環境も、コモディティへの投資を後押しする可能性がある。
- 低バリュエーションの中国A株: 中国A株市場ではセクター間のバリュエーション格差が著しい。世界的な流動性の転換により、これらの格差が是正に向かう可能性がある。