Story
BofA、英ブンゼルの投資判断を「アンダーパフォーム」に 株価は下落

Summary
英国の流通大手ブンゼルの株価が下落。バンク・オブ・アメリカ証券が、年初来の大幅な株価上昇によるバリュエーションの割高感を指摘し、投資判断を「アンダーパフォーム」で再開したことが材料視された。
Text size
Background
英国の流通大手ブンゼル(Bunzl)の株価が下落した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)証券が同社のカバレッジを再開し、投資判断を「アンダーパフォーム」、目標株価を2,206ペンスとしたことが重しとなった。株価は一時1.7%安の2,748ペンスを付けた。
BofA、バリュエーションへの懸念を指摘
BofAのアナリストは、ブンゼル株が年初来で約30%上昇したことで、ファンダメンタルズから正当化するのが難しい水準まで株価が再評価されていると指摘。バリュエーションの割高感が今回の弱気な投資判断の背景にある。
さらにBofAは、同社が2013年以降に計上した約19億ポンドに上るM&A(合併・買収)関連費用が、調整後1株当たり利益(EPS)を約28%、投下資本利益率(ROIC)を260ベーシスポイント押し上げる効果をもたらした可能性があるとの見方を示した。
Ad市場の反応と背景
今回の格付けは、ブンゼル株が直近で付けた52週高値(2,798ペンス)に近い水準で取引されていたタイミングで発表された。アナリストのコンセンサスもすでに「ホールド(中立)」であり、目標株価の平均も現在の株価を下回っていたことから、BofAの指摘が既存の懸念を強め、年初からの上昇局面で得た利益を確定する動きを誘発したとみられる。
また、英国内では新首相が就任するなど政治的な移行期にあり、不透明感が漂っていることも国内市場のセンチメントを圧迫した。同日の米国株式市場は堅調に推移したが、ブンゼル固有の売り圧力を相殺するには至らなかった。