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ビットコイン7万9000ドル台回復、Zcash ETFへの資金流入が追い風 FRB利上げ懸念と原油高が上値抑制

Summary
ビットコインは暗号資産ETFへの関心再燃を背景に7万9000ドル台を回復した。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ懸念や原油価格の高騰といったマクロ経済的圧力が、相場の上値を重くしている。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは9日、前日の下落から反発し7万9000ドル台を回復した。暗号資産関連の上場投資商品(ETP)への関心が再び高まったことが相場を支えたが、米国の利上げ観測や原油高がリスク選好を抑制している。
Investing.comによると、米東部時間午前9時47分(日本時間午後10時47分)時点で、ビットコインは1.7%高の79,390.2ドルで取引された。前日の8日には一時77,600ドル付近まで下落していた。
ETFへの関心再燃が相場を支援
市場では、グレイスケール(Grayscale)社のZcash ETFへの力強い資金流入が注目されている。8月25日にニューヨーク証券取引所Arcaに上場して以来、このファンドの資産運用残高(AUM)は約2週間で5億ドルを突破した。
この商品はZcashの現物エクスポージャーを提供する初のETFであり、機関投資家が同暗号資産へアクセスする新たな道を開いた。こうした暗号資産ETPへの関心の高まりが、ビットコインを含む市場全体のセンチメントを支える一因となっている。
FRBの利上げ懸念と原油高が重石
Ad一方で、マクロ経済環境のリスクが相場の上値を抑制している。堅調な米雇用統計を受け、市場ではインフレ再燃への警戒感から、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月15日~16日の会合で利上げを決定するとの見方が強まっている。
UBSは9日、FRBが今年9月と12月にそれぞれ25ベーシスポイントの利上げを実施すると予測。市場が織り込む9月の利上げ確率は現在約58%となっている。さらに、中東情勢の緊迫化を背景にブレント原油先物が1バレル99.68ドルまで上昇し、6月下旬以来の高値を付けたこともインフレ懸念を増幅させている。原油高は各国中央銀行の金融政策を複雑にし、リスク資産への圧力を強める可能性がある。
市場への影響と今後の注目点
金利の上昇は、債券など固定利付資産の相対的な魅力を高めるため、ビットコインのようなリスク資産からの資金流出を招く可能性がある。このため、ETFへの期待感がありながらも、ビットコインは直近高値の82,000ドル超えに苦戦している。今週後半に発表される米国の生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)が、FRBの金融政策を占う上で重要な指標となるだろう。
その他の主要な暗号資産(アルトコイン)も9日は小幅に上昇した。時価総額2位のイーサリアムは2.1%高の2,510.37ドル、リップル(XRP)は1.9%高の1.43ドルで取引された。