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BHP、好調な株価に影落とす2つのリスク ポートヘドランドのストと銅生産見通し引き下げ

鉱業世界大手のBHPグループは、記録的な鉄鉱石生産を達成したにもかかわらず、2つの大きな逆風に直面している。同社の主要な鉄鉱石輸出港であるポートヘドランドで約30年ぶりとなる大規模ストライキが発生したほか、将来の銅生産見通しが引き下げられたことで、投資家の懸念が広がり、金曜日のシドニー市場で同社株は3%以上下落した。
2つの主要リスクが浮上
BHPが直面する最も差し迫った問題は、2026年7月16日に始まったポートヘドランドでのストライキだ。この港は、1日あたり約8,000万ドル相当の鉄鉱石輸出を担う重要拠点であり、操業停止が長引けば、2027年上半期の収益に重大な影響を及ぼす可能性がある。労使交渉は公正労働委員会の仲介のもとで再開される予定だが、先行きは不透明だ。
もう一つの懸念材料は、同社の長期的な成長戦略の中核をなす銅事業だ。2026年度の銅生産実績が195万トンだったのに対し、2027年度の生産見通しは165万~180万トンへと引き下げられた。南オーストラリア州の事業で予期せぬ問題が発生したことが原因とされており、電動化の潮流を背景に銅の需要増が期待される中、この下方修正は市場に失望感を与えた。
第4四半期決算は明暗分かれる
2026年度第4四半期の生産報告では、商品ごとに異なる状況が示された。
Ad- 鉄鉱石: サイクロンの影響を受けた第3四半期から回復し、西オーストラリア州の生産量は前期比7%増の7,480万トンとなった。通年では過去最高の2億9,120万トンを記録し、ガイダンスの範囲内に着地した。しかし、前述のストライキがこの好材料に影を落としている。
- 銅: 平均実現価格は前年同期比47%増の1ポンドあたり6.53ドルと好調だった。しかし、市場の注目は価格よりも将来の生産量減少に集まった。
アナリストは慎重姿勢
この状況を受け、複数の大手証券会社がBHPの目標株価を引き下げた。シティ、UBS、CLSAはいずれも目標株価を下方修正し、「中立」や「ホールド」といった慎重な投資判断を維持している。アナリストのコンセンサスは「ホールド」が多数を占めており、短期的な株価上昇余地は限定的との見方が広がっている。
BHPは47年連続の配当実績など強固な財務基盤を持つ優良企業だが、株価は年初来で35%以上上昇しており、当面のリスク要因が株価の重しとなる可能性がある。ポートヘドランドのストライキの行方と、銅事業の立て直しが今後の焦点となる。