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欧州ガス市場の逼迫、バーンスタインが恩恵を受ける5銘柄を指摘

Summary
投資会社バーンスタインは、歴史的な低水準にある天然ガス貯蔵量を背景に、欧州ガス市場の逼迫から恩恵を受けるとみられる5銘柄を推奨した。LNG関連のインフラ企業や一部の電力会社が挙げられている。
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Background
投資会社バーンスタインは最新の分析で、欧州の天然ガス市場が逼迫する中で恩恵を受ける可能性が高いとして「アウトパフォーム」評価を付与した5銘柄を特定した。暖房シーズンを前に欧州のガス貯蔵量が歴史的な低水準にあり、供給への懸念が強まっていることが背景にある。
歴史的な低水準にあるガス貯蔵量
バーンスタインによると、2026/27年の暖房シーズンを前に、欧州のガス貯蔵率は容量のわずか67%にとどまっている。これは1年前の80%、2024年の93%から大幅に低下した水準だ。
この背景には複数の要因がある。
- イラン紛争によるホルムズ海峡経由の液化天然ガス(LNG)フローの混乱
- アジアの買い手が欧州より高い価格を提示し、LNG貨物を確保していること
- 天然ガスの価格カーブが逆転し、貯蔵するインセンティブが低下していること
バーンスタインは、モデル化したすべてのシナリオにおいて市場の逼迫が続くと警告している。
Ad恩恵が見込まれる5銘柄
このような市場環境を踏まえ、バーンスタインは以下の5銘柄が特に有利な立場にあると指摘している。
- SSE(英国): 電力会社の中で最も推奨される銘柄。火力発電と柔軟なガス取引を通じて電力価格の変動から利益を得られる。目標株価は2,850ペンスで、約30%の上昇余地を示唆。2027年予想株価収益率(PER)は13.1倍。
- GTT(フランス): 欧州のLNGへの構造的シフトから最も恩恵を受ける「ピュアプレイ」銘柄。LNG運搬船の極低温膜コンテナシステムを設計する。現在の供給逼迫はLNG輸送への長期的投資を後押しし、同社の受注残高に直接的な恩恵をもたらす。目標株価は245ユーロ。
- Saipem(イタリア): 最も大きな上昇余地(71%超)を持つとされる。LNG液化やガス輸出インフラに世界的に関与しており、欧州の非ロシア産ガス需要が設備投資を牽引する恩恵を受ける。目標株価は4.96ユーロ。
- Technip Energies(フランス): Saipem同様、世界のLNG液化能力に関わる。欧州の輸入依存度の高まりが新規LNGインフラの必要性を強めているとバーンスタインは指摘。最近の株価のアンダーパフォームから、逆張り的な選択肢とされる。目標株価は47ユーロ。
- EDP(ポルトガル): 条件付きで恩恵を受ける電力会社。水力発電の生産量が維持されれば、ヘッジされていない発電構成とイベリア半島の電力市場へのエクスポージャーが有利に働く。目標株価は5.40ユーロ。
投資家への示唆
バーンスタインの分析は、欧州のエネルギー安全保障における構造的な課題を浮き彫りにしている。ロシア産ガスへの依存を減らす動きは、LNG関連インフラへの長期的な投資テーマを生み出しており、関連するエンジニアリング企業や、市場の変動に対応できる柔軟な資産を持つ電力会社に機会をもたらしている。