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バークレイズ、欧州製薬セクターに慎重姿勢も2027年の有望銘柄としてアストラゼネカとロシュを推奨

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バークレイズは、欧州の大型製薬企業セクターに対する全体的な見通しをより慎重な「中立」へとシフトさせた。その一方で、2027年に向けた個別の推奨銘柄として、アストラゼネカとロシュに対する「オーバーウェイト」の投資判断を維持した。
セクター全体には慎重な見方
バークレイズがセクター全体に対して慎重な姿勢を取る背景には、いくつかの要因がある。来年にかけて後期開発パイプラインの重要なデータ発表が減少すること、売上高のトップライン成長がやや鈍化する見込みであること、そしてセクター全体が2031年から2032年にかけての特許失効の波に近づいていることが挙げられている。
これらのマクロな課題は、セクター全体の投資妙味を相対的に低下させると同行は分析している。そのため、投資家はより選別的なアプローチを取る必要があると示唆される。
推奨銘柄の分析
セクター全体の見通しが下方修正される中でも、バークレイズは2社を際立った存在として評価している。
アストラゼネカ
Adアストラゼネカについては「オーバーウェイト」評価を維持したものの、目標株価は従来の165ポンドから160ポンドへわずかに引き下げられた。この評価の根拠は以下の通りである。
- 業界をリードする中期的な収益成長: 2028年から2032年にかけての中核EPS(1株当たり利益)の年平均成長率(CAGR)は7.4%と予測されており、これは同業他社の中央値である4%を大幅に上回る。
- 豊富な後期開発パイプライン: がん治療薬のDatrowayやcamizestrantなど、成功すれば数十億ドル規模の売上が期待される複数の資産が後期開発段階にある。
- リスク: 主要な治験データの期待外れな結果や、新薬上市の遅れなどが主なリスクとして挙げられている。
ロシュ
ロシュについても「オーバーウェイト」評価を維持し、目標株価は従来の410スイスフランから430スイスフランへと引き上げられた。同行がセクター平均に対して約34%のプレミアム評価を正当化する理由は以下の通りである。
- 堅調な収益成長予測: 2028年から2032年にかけての中核EPSのCAGRは5.1%と、セクター中央値を上回ると予測されている。
- 限定的な特許失効リスク: 2031年以降の独占販売権喪失による影響が比較的小さいと見られている。
- 診断薬事業の安定性: 特許失効の影響を受けにくい診断薬事業が、企業全体の安定性に寄与している。
- リスク: パイプラインのデータが期待外れに終わる可能性や、既存薬に対する支払側の圧力、特許失効後の資産価値の想定以上の減少などがリスク要因とされている。