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AIインフラ拡大の鍵は電力供給、バークレイズがPaaS関連の注目銘柄を選定

バークレイズの最新分析によると、西側諸国のハイパースケーラーやAI研究所による人工知能(AI)インフラへの投資は、2028年のピークまでに1兆ドルを超える可能性がある。この巨大な需要を背景に、データセンターの拡張に不可欠な電力を供給する「Power-as-a-Service(PaaS)」企業が注目されている。
AIブームがもたらす電力需要の急増
バークレイズは、年間のAIインフラ支出が現在のコンセンサス予想を最大で3000億ドル上回る可能性があると指摘している。この需要急増は、ハイパースケーラーによる設備投資の拡大が主な要因であり、AIのトレーニング需要は再帰的自己改善によって2028年頃には減速すると見込まれている。
こうした状況下で、データセンター向けに独立した電力ソリューション(ビハインド・ザ・メーター)を提供する「つるはし銘柄」とも言えるPaaSプロバイダーが、数ギガワット規模の契約を次々と獲得している。
バークレイズが注目する主要企業
バークレイズは、AI開発競争を支える上で不可欠なPaaS関連企業として、以下の企業を挙げている。
Ad- ウィリアムズ・カンパニーズ (Williams Company): データセンター向けに約70億ドル規模の電力プロジェクトを推進。シーメンス・エナジーと5ギガワットのタービン供給契約を締結している。
- ハリバートン (Halliburton): VoltaGridとの戦略的提携を通じ、中東地域で当初400メガワットのモジュール式天然ガス発電を展開する。
- フェルミ・アメリカ (Fermi America): テキサス州でデータセンターをサポートするため、11ギガワット(ガス4.5GW、原子力6GW)規模の電力供給キャンパス開発を目指す。
- リバティ・エナジー (Liberty Energy): 2027年末までに1ギガワットの電力供給を目標としており、Vantage向けの400メガワットのプロジェクトなどが含まれる。
- ソラリス・エナジー・インフラストラクチャー (Solaris Energy Infrastructure): 2028年初頭までに2.2ギガワットの供給を目指し、そのうち1ギガワット以上が2つのデータセンタープロジェクト向けとなる。
その他、Kodiak Gas Services、ProPetro、Atlas Energy Solutionsなども、データセンターや関連分野向けにガス発電ソリューションを提供し、事業を拡大している。
市場への示唆
この動向は、AIブームの恩恵が半導体メーカーだけでなく、エネルギーインフラという基盤分野にも及んでいることを示している。データセンターの安定稼働には膨大な電力が不可欠であり、PaaS企業は長期契約を通じて安定した収益源を確保できる可能性がある。
投資家にとって、これらの企業はAIバリューチェーンにおける重要な、しかしこれまであまり注目されてこなかった投資機会を提供するものと言える。AIの発展を支える電力インフラの構築は、今後数年間の重要な投資テーマとなる可能性が高い。