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アジアのハイテク株、第3四半期も波乱含みか AI関連銘柄のバリュエーションに警戒感

アジアのテクノロジー株は、第3四半期も引き続き域内市場の主要な牽引役となる見込みだ。しかし、高水準のバリュエーションやAI(人工知能)関連投資の収益性に対する疑問から、投資家の選別姿勢が強まっており、セクター全体で激しい値動きが予想される。
AIブームの持続性に試練
サムスン電子が発表した暫定決算は、AI関連の巨額な設備投資に対し、メモリーチップ事業の収益性が追いつくかという投資家の懸念を払拭するには至らなかった。これにより、数ヶ月にわたる大幅な株価上昇を経て、投資家はより慎重な姿勢を見せ始めている。ハイパースケーラー(大規模データセンター事業者)が投じる数十億ドル規模のAIインフラ投資が、最終的に十分なリターンを生むかどうかが問われている。
こうした懸念を反映し、直近の市場では韓国総合株価指数(KOSPI)が3%超、日経平均株価が1%超下落するなど、主要なハイテク銘柄が相場を押し下げた。一方で、台湾の加権指数や香港のハンセン指数は上昇しており、市場内での見方の相違が浮き彫りになっている。
半導体セクターへの選別投資
金融大手バーンスタインは最新のアジア技術戦略レポートで、半導体セクターが依然として有望なテーマであるとの見方を示した。同社は、割高感はあるものの、業績の上方修正サイクルが続いていることを指摘。高値のAI関連銘柄を追いかけるのではなく、持続的な業績モメンタムを持つ企業に注目すべきだと警告している。
特に、AIインフラのリーダー企業が引き続き選好されている。
Ad- 台湾積体電路製造(TSMC)
- SKハイニックス
- サムスン電子
- メディアテック
SKハイニックスは、NVIDIAのAIプロセッサーに使用される高帯域幅メモリー(HBM)での優位性が評価されている。ロイター通信によると、同社の米国預託証券(ADR)発行には募集枠の7倍以上の需要が集まり、AI半導体メーカーへの強い投資意欲が示された。
地域・銘柄ごとの見通し
バーンスタインは、地域別では台湾と韓国のAIエコシステムを引き続き有望視しており、TSMC、SKハイニックス、サムスン電子、メディアテックに「アウトパフォーム」の評価を維持している。
日本市場については、アップルのサプライチェーンや、AIスマートフォンおよび高級家電に関連する電子部品メーカーに強気な見方を示す一方、メモリー市場の厳しい状況からキオクシア(旧東芝メモリ)には「アンダーパフォーム」の評価を維持した。中国市場では、より業績の透明性が高く、妥当なバリュエーションの企業を選別する姿勢を示している。