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Agility Robotics、新型ヒューマノイドロボット「Digit 5」を発表―NVIDIAと提携

Summary
米Agility Roboticsは、安全性と性能を大幅に向上させた新型ヒューマノイドロボット「Digit 5」を発表しました。NVIDIAのプラットフォームを採用し、2027年後半の一般提供開始を目指します。
米オレゴン州に拠点を置くAgility Roboticsは、人間と近接して安全に作業することを目的に設計された新型ヒューマノイドロボット「Digit 5」を発表しました。同社によると、この新モデルは商用展開で得られた65,000時間以上の運用経験に基づき開発されており、物流や製造業における自動化の次世代を担うものと位置づけられています。
安全性と技術革新
「Digit 5」の最大の特徴は、従来の安全柵を必要としない新しい安全アーキテクチャです。独自のAIアルゴリズムと複数のセンサー技術を駆使して常に周囲の人間を監視し、自律的に回避、停止、または着座姿勢をとることで安全を確保します。
技術面では、NVIDIA(NASDAQ: NVDA)のロボティクス向けプラットフォーム「Halos for Robotics」を導入する最初のローンチパートナーとなりました。これにより、NVIDIAの「IGX Thor」および「Halos Core」インフラと連携し、高度な安全システムを実現しています。また、視覚的・聴覚的な合図を用いて動作の意図を周囲の人に伝える機能も備えています。
性能向上と商業的実績
ハードウェアも大幅にアップグレードされました。主な仕様は以下の通りです。
Ad- 可搬重量(ペイロード): 最大50ポンド(約22.7kg)の重量物を繰り返し持ち上げ可能で、従来比で40%向上。
- 稼働時間: 新バッテリーシステムにより90分の連続稼働と9分での急速充電が可能となり、24時間体制で20時間以上の生産的作業を実現。
- 本体サイズ: 身長5フィート11インチ(約180cm)、重量284ポンド(約129kg)、最大リーチは7.2フィート(約2.2m)。
前世代機である「Digit 4」は、GXO、シェフラー、Amazon(NASDAQ: AMZN)、トヨタ自動車製造カナダなどの顧客拠点で累計65,000時間以上の稼働実績があります。特にGXOの施設では、約98%の精度を維持しながらコンテナの移動回数が累計10万回に達したと報告されています。
市場への影響と今後の見通し
Agility Roboticsは、2026年5月時点で「Digit 5」に対して、特定の契約マイルストーンの達成を条件とする3億ドル以上の複数年契約を受注済みであることを明らかにしました。これは市場からの高い期待を示唆しています。
生産はオレゴン州セーラムにある70,000平方フィートの自社工場「RoboFab」で行われ、フル稼働時には年間最大10,000体のロボットを生産する能力を持ちます。「Digit 5」の早期アクセスプログラムは2027年前半に開始され、製造、倉庫、配送事業者向けの一般提供は2027年末までに開始される予定です。