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WaFd株が急落、EverBankとの逆さ合併発表で希薄化を懸念

米太平洋岸北西部を拠点とする地方銀行WaFd Inc.の株価は、フロリダ州ジャクソンビルに拠点を置くデジタルバンクEverBank Financial Corp.との39億ドル規模の逆さ合併を発表したことを受け、午前の取引で6.4%急落した。この取引は、既存のWaFd株主にとって大幅な株式の希薄化を意味するため、市場では売りが優勢となった。
取引の概要
契約条件によると、法的にはEverBankがWaFdに吸収される形となるが、会計上はEverBankが取得企業と見なされる「逆さ合併」の形式をとる。この結果、取引完了後の新会社の所有権は、EverBankの投資家が約59.2%を保有し、既存のWaFd株主の持ち分は約40.8%にまで希薄化する見込みだ。WaFdはこの取引を完了させるために、約1億300万株の新株を発行する計画で、市場はこの大幅な希薄化に即座に反応した。
統合後の新銀行は、以下の規模となる見通し。
- 総資産:約750億ドル
- 総融資額:約580億ドル
- 預金総額:約590億ドル
これにより、全米トップ50の銀行にランクインすることになる。
Ad市場の反応と今後の見通し
経営陣は、2027年にはWaFd株主の1株当たり利益(EPS)が約29%増加し、シナジー効果が実現すれば有形自己資本利益率(ROTCE)が約15%になるとの見通しを示している。しかし、投資家はこれらの目標達成に懐疑的なようだ。取引完了には米連邦準備理事会(FRB)や通貨監督庁(OCC)といった規制当局の承認に加え、WaFdの株主総会での承認が必要であり、完了は2027年初頭と見込まれている。この統合の複雑さと長い承認プロセスが、不確実性を高めている。
WaFdの株価下落は、同日の米国市場全体の軟調な地合い(S&P500が0.4%下落)を大幅に上回っており、今回の急落が合併発表とその所有権希薄化の仕組みに起因するものであることを明確に示している。WaFdのCEOで新銀行の頭取に就任予定のブレント・ビアードール氏は、「EverBankとの提携は極めて補完的な機会であり、株主により良いリターンをもたらすことができる」と述べている。
投資家への影響
今回の株価の急落は、典型的な「被買収側ディスカウント」現象を反映している。WaFdが持つ米国西部の商業銀行ネットワークと、EverBankのデジタルリテールプラットフォームを組み合わせるという戦略的合理性は市場に理解されているものの、既存株主の所有権が半分以下に減少するという現実が重くのしかかった。数ヶ月を要する規制・株主承認プロセスという不透明感も相まって、短期的な売り圧力が市場の消化能力を超え、株価の大幅な再評価につながったと分析できる。