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米エバーバンク、WaFdと39億ドルで逆さ合併 資産750億ドルの地銀誕生へ

フロリダ州を拠点とするデジタルバンクのエバーバンク・フィナンシャルは、シアトルを拠点とするWaFd(WAFD.US)と39億ドル規模の逆さ合併を行うことで合意したと発表した。この取引により、総資産約750億ドルの全米トップ50に入る地方銀行が誕生し、米国銀行業界で加速する「規模による生き残り」のトレンドを浮き彫りにした。
取引の概要と財務的影響
合意に基づき、エバーバンクはWaFdに吸収合併される。存続会社となるWaFdは社名を「EverBank Financial Corp」に変更し、ナスダック市場で新たな証券コード「EVBK」として引き続き上場する。
取引完了後、エバーバンクの既存株主が統合会社の株式の約59.2%を、WaFdの株主が残りの40.8%を保有する見込み。両社は、この合併が2027年初頭に完了すると予想している。
この統合により、WaFdの2027年における1株当たり利益(EPS)が約29%増加する見通し。また、合併に伴う有形自己資本の希薄化は2年以内に解消されると試算されている。
規模拡大による生き残り戦略
Ad今回の合併は、米国金融業界において規模の重要性がかつてなく高まっているという認識を背景にしている。エバーバンクのグレッグ・シブリー最高経営責任者(CEO)はインタビューに対し、「生き残るためには規模を大きくしなければならない」と述べ、多くの銀行が同様の課題に直面しているとの見方を示した。
統合後の新銀行は総資産規模で全米トップ50にランクインすることになる。規制対応コストの増加やテクノロジー投資の必要性が高まる中、規模の経済を追求することで競争力を維持する狙いがある。投資家は、こうした業界再編の動きが収益性や安定性の向上につながるか注視している。
事業の補完性と市場への影響
両社の事業モデルは相互補完的であり、これも合併の大きな推進力となった。エバーバンクはフロリダ州とカリフォルニア州を中心に少数の支店を持つデジタルバンクとして事業を展開している。
一方、WaFdはワシントン州やオレゴン州など米国西部に200以上の支店網を持つ伝統的な銀行だ。シブリーCEOが「一方の強みが他方の弱点を補う」と指摘するように、デジタル金融と広範な物理的ネットワークの融合が期待される。この統合は、顧客基盤の多様化と地理的リーチの拡大を通じて、新たな成長機会をもたらす可能性がある。