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UBS、第4四半期はプラチナより金を推奨 供給過剰を指摘

Summary
スイスの金融大手UBSは、第4四半期の貴金属投資において、供給過剰と需要低迷を理由にプラチナよりも金を推奨する見方を示した。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)のデータも、市場の供給過多を示唆している。
スイスの金融大手UBSは、第4四半期に向けた貴金属投資戦略において、プラチナよりも金を推奨する見方を示した。プラチナ市場が2四半期連続で供給過剰に陥っており、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の弱さがその背景にあると指摘している。
プラチナ市場の供給過剰
UBSのストラテジスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は顧客向けメモで、プラチナ市場が第2四半期も再び供給過剰になったと報告。「投資および宝飾品需要の低迷は、プラチナ市場が今年も供給過剰の状態を維持することを示唆している」と分析し、プラチナよりも金へのエクスポージャーを推奨すると述べた。
ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が発表したデータも、この見方を裏付けている。同機関は、投資需要の弱さを主因に、通年の需給見通しを従来の供給不足予測から一転して供給過剰へと修正した。
- 第2四半期の供給余剰:24万4000オンス(世界需要の15%に相当)
- 第1四半期の供給余剰(修正値):30万4000オンス
- 2026年通年予測:26万5000オンスの供給過剰
需要低迷と供給回復の背景
Adスタウノボ氏によると、供給過剰は供給と需要の両面からもたらされている。供給面では、南アフリカやジンバブエでの鉱山生産が昨年の洪水被害から回復し、スクラップの回収量も増加している。
一方、需要面では複数の弱材料が重なった。中国での宝飾品需要は最終消費者の意欲が限定的で低迷。また、電気自動車(EV)の普及で内燃機関車の生産が減少したため、自動車の排ガス触媒としての需要も落ち込んだ。投資需要も、地金やコインの購入が減少し、上場投資信託(ETF)からは資金が流出している。唯一、ガラス業界向けの工業需要が明るい材料となった。
今後の見通しと金との関係
UBSはプラチナ価格について、短期的には現在の水準から小幅に下落し、その後12カ月間は概ね横ばいで推移すると予測している。
一方で、金価格の上昇がプラチナをある程度下支えしている側面もある。両金属間には強い相関関係があるためだ。このことが、UBSがプラチナに対して慎重な見方を示しつつ、代替として金を選好する理由の一つとなっている。