Story
UBS、ユーロ/ドル目標価格を1.20に引き上げ FRBとECBの政策乖離を予想

Summary
スイスの金融大手UBSは、米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)の金融政策の方向性の違いを背景に、ユーロ/ドルの目標価格を1.17から1.20に引き上げた。米国の利上げ停止観測と欧州の堅調な経済がユーロを押し上げると分析している。
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Background
スイスの金融大手UBSは、外国為替市場におけるユーロ/ドル(EUR/USD)の目標価格を従来の1.17から1.20へと引き上げた。同行は米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)の金融政策の方向性が乖離するとの見方に基づき、7月16日に1.1460で推奨したロング・ポジション(買い持ち)を改めて強調した。
目標価格とストップロスの更新
UBSは目標価格の引き上げと同時に、ストップロス水準も従来の1.13から1.15に引き上げた。これは、ユーロの上昇トレンドに対する自信を反映したものと見られる。
今回の価格改定は、最近発表された米国の経済指標が市場の利上げ期待を後退させた一方で、欧州の経済指標は総じて予想を上回る力強さを示したことを受けたものだ。
FRBとECBの政策見通し
AdUBSは、FRBが9月の会合で金利を据え置くことで、事実上、追加の金融引き締めの可能性は閉ざされると予測している。市場ではFRBがこれ以上利上げしないとの見方が徐々に織り込まれつつあると指摘した。
一方で、ECBについては同期間中に利上げを実施する可能性があると見込んでいる。欧州経済は財政緩和策にも支えられており、経済の底堅さがECBのタカ派的な姿勢を後押しする可能性がある。
市場への示唆
UBSは、FRBの利上げサイクル終了観測とECBの引き締め継続という金融政策の非対称性が、ユーロ/ドル相場を押し上げる主な要因になると結論付けている。これらの複合的な要因により、ユーロは対ドルで段階的に上昇していくとの見方を示した。