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ステランティス株が続落、アナリストの格下げ相次ぎ重荷に

Summary
ステランティスの株価が続落。JPモルガンとHSBCが相次いで投資判断と目標株価を引き下げ、業績回復の遅れや米国での在庫増への懸念が嫌気された。
自動車大手ステランティス(STLA)の株価が続落している。JPモルガンとHSBCという大手金融機関2社が相次いで同社の投資判断を引き下げたことが、投資家心理の重しとなっている。
相次ぐアナリストの格下げ
今回の株価下落の主な引き金となったのは、JPモルガンが7月9日に発表した格下げだ。同行はステランティスの投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げ、目標株価も10.00ユーロから6.00ユーロへと大幅に下方修正した。JPモルガンは、部品調達コスト削減の効果が新製品の発売に反映されるまで約14ヶ月を要し、本格的な財務回復は早くとも2027年度か2028年度になるとの見方を示している。
これに先立ち、HSBCも今月初めにステランティスの投資判断を「ホールド」から「リデュース」へ格下げし、12ヶ月目標株価を5.50ユーロから4.00ユーロに引き下げていた。同行は、2026年6月時点の米国ディーラー在庫が93日分に達し、前年同期を約12万台上回っている点を懸念材料として挙げた。さらに、2026年に入ってから実施されたリコール(車両回収)が19件、対象台数が約250万台に上ることも、慎重な見方を強める要因だとしている。
市場の反応と株価の動向
一連の格下げを受け、ステランティスの株価は7月9日の取引で1.3%安の4.633ユーロで取引されており、前日からの下げ足を速めている。前日のミラノ証券取引所では、同社株は主要構成銘柄の中で最大の下落率を記録し、5年ぶりの安値水準に沈んだ。
Ad現在の株価は52週安値の4.618ユーロに迫る水準で推移しており、52週高値の10.494ユーロからは半値以下に下落している。投資家は同社の経営再建戦略が軌道に乗る具体的な証拠を待っている状況だ。
外部環境の悪化も逆風に
個別の懸念に加え、マクロ経済環境も自動車メーカーにとって逆風となっている。米軍によるイランへの攻撃に起因する地政学的リスクはエネルギー価格を高止まりさせ、世界的なリスク選好を後退させている。こうした状況は、歴史的にステランティスのような資本集約的な製造業の株価を圧迫する傾向がある。
企業固有の在庫や品質問題と、厳しいマクロ経済環境という二重の圧力により、ステランティス株は上値の重い展開が続いている。