Story
米連邦準備制度理事会(FRB)が2023年以来初めて利上げを実施したことを受け、ドルが上昇。

Summary
米連邦準備制度理事会(FRB)が、根強いインフレに対処するため、広く予想されていた利上げを実施したことを受け、米ドルは上昇した。これは、今年中にさらなる金融引き締めが行われる可能性を示唆している。
米連邦準備制度理事会(FRB)が3年以上ぶりに政策金利を引き上げたことを受け、水曜日の米ドルは上昇した。FRBは堅調な経済成長と高水準のインフレを理由に利上げを決定した。この利上げはFRBのタカ派的な姿勢を改めて示すものとなり、主要通貨バスケットに対するドル高につながった。
FRB、25ベーシスポイントの利上げを実施
米連邦公開市場委員会(FOMC)は、政策声明の中で、フェデラルファンド金利を25ベーシスポイント引き上げ、新たな目標レンジを3.75%~4.00%とすることを全会一致で決定した。これは2023年7月以来の利上げとなる。
今回の決定は、インフレ率がFRBの目標である2%を大きく上回っていることを示す経済データに基づいている。FRBが重視するインフレ指標である個人消費支出(PCE)価格指数は、直近で前年比3.7%の上昇を記録した。さらに、FRBが更新した「ドットプロット」は、年末までに少なくともあと1回の利上げが行われる可能性を示唆している。
市場の反応と見通し
為替市場では、主要6通貨に対する米ドルの価値を示すドル指数が、発表を受けて0.4%上昇し、99.89となった。金利上昇は一般的に、より高い利回りを求める海外投資家にとって、当該国の通貨の魅力を高める。
Ad債券市場では、売り圧力が高まり、米国債利回りは数年来の高水準に達していた。ウィルシー・アセット・マネジメントの最高投資責任者であるブレント・ウィルシー氏は、Investing.comへのコメントで、「FRBは債券市場から利上げ圧力を受けている。フェデラルファンド金利が債券利回りをこれほど大きく下回っているのは異例だ」と述べた。投資家は今後、ケビン・ウォーシュFRB議長の決定後の記者会見に注目し、金融政策の方向性に関するさらなる手がかりを探るだろう。
英国のインフレ統計を受け、ポンド安
一方、英国のインフレ加速を示す公式データを受け、英ポンドは0.2%下落し、1ポンド=1.3447ドルとなった。国家統計局(ONS)の発表によると、8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇し、7月の2.9%上昇から加速した。これは主に輸送燃料費の上昇によるものだ。
このデータは、今週政策金利を発表予定のイングランド銀行の見通しを複雑化させる。「金利は引き締め的かもしれないが、金融政策委員会(MPC)にとっての重要な政策課題は、金利引き締めが十分かどうかという点だ」と、ドイツ銀行の英国担当チーフエコノミスト、サンジェイ・ラジャ氏は指摘した。