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米国株は最高値更新、SpaceXは好決算もAI投資懸念で株価下落

Summary
5日の米国市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が最高値を更新した。好調な決算シーズンが背景にあるが、初の四半期決算を発表したSpaceXはAIへの設備投資が嫌気され株価が下落するなど、ハイテク銘柄には明暗が分かれた。
好調な決算シーズンと原油価格の下落を背景に、5日の米国株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が過去最高値を更新した。市場心理は全体的に強気だが、個別のハイテク銘柄では決算内容に対する反応にばらつきが見られる。
好決算でも明暗分かれるハイテク株
上場後初となる四半期決算を発表した宇宙開発企業SpaceXは、売上高が市場予想を上回ったにもかかわらず、株価は下落した。AI(人工知能)分野への設備投資の増加やキャッシュバーン(現金の流出)に対する懸念が主な要因となった。また、IPO後のロックアップ期間終了に伴う初期投資家による株式売却圧力も意識されている。
半導体大手のAMDも、予想を上回る決算を発表したものの株価は下落した。同社の株価は今年に入ってからAIブームを背景に約140%上昇しており、予想株価収益率(PER)が43倍と極めて高い水準にあるため、投資家の期待を超えるハードルが高くなっている。
一方で、データ分析企業のパランティアは好決算を受けて株価が約30%急騰。ダウ構成銘柄のキャタピラーも力強い決算を発表し、株価を上げた。総じて今期の決算シーズンは非常に好調であり、株価指数全体を押し上げる要因となっている。
原油安と金融政策の動向
株式市場の好調を支える一因は、原油価格の下落にある。ブレント原油先物価格は一時1バレル=80ドルを割り込んだ。その後、イエメンのフーシ派が紅海でサウジアラビアの石油タンカーを攻撃したと発表したことを受け、価格は80ドル台に反発している。
Ad金融政策を巡っては、カンザスシティー連銀のジェフリー・シュミット総裁が5日、インフレ率を目標の2%に戻すためには追加の金融引き締めが必要になるだろうとの見解を示した。市場では、今週発表される7月のADP民間雇用統計などの労働市場データや、米財務省が発表する四半期定例入札(リファンディング)の詳細に注目が集まっている。
為替市場と今後の注目点
為替市場では、米国のベッセント財務長官が円安阻止に向けた日本の取り組みを「あらゆる手段を尽くして」支援する意向を表明したことを受け、円相場は対ドルで安定した水準で推移している。
投資家が今後注目する主な経済指標やイベントは以下の通り。
- 米7月ADP民間雇用統計
- 米7月ISM非製造業景況指数
- 米国企業決算:イーライリリー、ディズニー、ウーバーなど
- FRB高官(クック理事、サンフランシスコ連銀デイリー総裁)講演