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S&P、ガルフポート・エナジーを「BB-」に格上げ 財務健全性を評価

S&Pグローバル・レーティングは、米国の石油・天然ガス開発会社ガルフポート・エナジー(NYSE: GPOR)の発行体格付けを「B+」から「BB-」へ1段階引き上げた。格付け会社が示した声明によると、今回の格上げは同社の堅調な事業・財務実績を反映したもので、見通しは「安定的」としている。
格付け引き上げの背景
S&Pは、ガルフポートが株主還元策を実施しつつも、今後12ヶ月間にわたり主要な財務指標を健全な水準に維持すると予測している。具体的には、FFO(営業キャッシュフロー)対有利子負債比率が約100%、有利子負債対EBITDA倍率が約1倍で推移するとの見方を示した。
また、同社の事業規律、一貫したヘッジ方針、資本効率の高さも評価された。これらの要因が、今後12〜24ヶ月にわたる安定したEBITDAとフリー・オペレーティング・キャッシュフローを支えるとS&Pは分析している。同社の埋蔵量補充率は2025年に185%を達成し、過去3年間の平均でも118%と高い水準を維持している。
財務見通しと事業戦略
S&Pは、ヘンリー・ハブの天然ガス価格を100万Btuあたり3.50ドルと想定した場合、ガルフポートのEBITDAは今後24ヶ月間、年間9億5000万ドルから10億ドルで安定的に推移すると予測している。この予測には、年間約3億ドルの自社株買いが織り込まれている。
Adガルフポート自身は、有利子負債対EBITDA倍率を約1倍に維持することを目標としている。同社は現在の軟調なガス価格環境下で、生産量拡大よりも株主還元を優先する方針を明確にしている。この戦略を反映し、2026年の設備投資額は4億2000万ドルと、2025年の5億2000万ドルから削減される見込みだ。また、ユーティカ・シェールでの稼働リグ数を2基から1基に減らし、生産量は日量10億〜11億立方フィート相当で維持する計画だ。
今後のリスク要因
S&Pは、格付け見通しを「安定的」としているが、将来的な格下げの可能性についても言及している。具体的には、以下の状況が継続した場合に格下げを検討する可能性があるとしている。
- FFO対有利子負債比率が60%を下回る水準に低下した場合
- 有利子負債対EBITDA倍率が2倍を上回る水準に上昇した場合
このような財務指標の悪化は、想定を上回る負債を伴う自社株買いや、天然ガス価格が想定以下に下落したにもかかわらず設備投資や株主還元の調整が行われなかった場合に起こりうると指摘されている。