Story
サザン・グレイザーズ社、FTCとの和解で価格制限に同意

Summary
米国最大の酒類卸売業者は、大手チェーン店に小規模小売店よりも優遇価格を提供していたとして連邦取引委員会から訴訟を起こされたことを受け、6年間価格を制限することで合意した。
米国最大の酒類卸売業者であるサザン・グレイザーズは、大手チェーン店を小規模な独立系小売店よりも不当に優遇していたとして連邦取引委員会(FTC)から訴訟を起こされた件について、価格設定慣行に関する制限に合意し和解した。FTC高官が金曜日に明らかにしたこの合意により、同社は最大手顧客と最小手顧客の間で公平な競争条件を確保することが義務付けられる。
和解条件
和解条件に基づき、サザン・グレイザーズは6年間にわたり、新たな価格設定規則に従うことになる。FTC高官によると、主な条項は以下のとおりである。
- 同社は26州において、近隣の大手チェーン店に提示する価格よりも著しく高い価格を小規模小売店に請求することを禁じられる。
- 独立した監視人が任命され、同社の合意遵守状況を監督する。
- サザン・グレイザーズは、和解条件に違反した場合、罰則を受ける。
バカルディやスミノフといった大手ブランドを取り扱う同社は、これまで自社の割引体系が法律に違反しているとの主張を否定していた。
FTC訴訟の背景
Ad今回の和解は、サザン・グレイザーズ社がロビンソン・パットマン法に違反したとして、2024年に連邦取引委員会(FTC)が提起した訴訟を解決するものである。1936年に制定されたこの法律は、反競争的な価格差別を防止することを目的としている。
FTCは、同社がクローガーなどのスーパーマーケットチェーンやトータル・ワイン&モアなどの酒類販売店を含む大手小売業者に対し、小規模な競合他社には提供されていない独占的な割引を提供していたと主張した。この訴訟は、FTCがロビンソン・パットマン法を積極的に執行した数十年来の事例となった。
規制の背景と影響
今回の執行措置は、当時のFTC委員長リナ・カーン氏が優先事項として掲げていたものであり、FTCが価格差別と消費者の購買力に関する問題に改めて注力していることを示すものである。この和解は、FTCが小規模事業者に不利となる可能性のある数量割引や販促手当にどのように対処するかの先例となる可能性がある。
しかし、当初の訴訟は委員会内部で一部反対意見があった。現FTC委員長のアンドリュー・ファーガソン氏は、2024年にサザン・グレイザーズ社を提訴することに反対票を投じており、当時、FTCは法律を執行すべきだと考えていたものの、訴訟の根拠が弱いと述べていた。