Story
米保険オリオン180、IPO価格は仮条件を下回る 2.4億ドル調達

Text size
Background
米国の住宅保険会社オリオン180は木曜日、新規株式公開(IPO)の価格を仮条件を下回る1株12ドルに設定し、2億4000万ドルを調達したと発表した。同社株は金曜日からナスダック市場でティッカーシンボル「OIG」として取引が開始される。
IPOの詳細
公募価格は、当初の仮条件であった1株15ドルから17ドルの範囲を大きく下回る水準で決定された。ロイター通信によると、同社は今回のIPOで2000万株を売り出した。
本IPOの主幹事は、RBCキャピタル・マーケッツ、UBSインベストメント・バンク、レイモンド・ジェームスが務めた。
市場の背景と企業概要
2018年に設立されたオリオン180は、フロリダ州メルボルンに拠点を置き、テキサス、カリフォルニア、フロリダを含む米国14州で超過損害保険(excess and surplus lines)の住宅保険を提供している。
Ad秋のIPOシーズンが本格化する中、同社の上場は、投資家の意欲を試す保険会社の一連の動きに続くものだ。CVCが出資するバンブー・インシュアランスも今週、最大7億ドルの調達を目指してロードショーを開始しており、ヘルマン&フリードマンが支援するハブ・インターナショナルも6月に非公開で上場申請を行っている。
投資家への示唆
IPO専門の調査会社ルネサンス・キャピタルの調査担当バイスプレジデント、ニコラス・アインホーン氏は、「オリオン180とバンブーは共に、独自の引受プラットフォームによって平均より低い損害率を誇っており、両社の急成長は投資家にとって魅力的だろう」と指摘する。
しかし同氏は、「近年の保険会社のIPOでは、投資家が企業を厳しく精査する傾向が見られる。上場後にその実力を証明する必要があるケースも少なくない」とも付け加えており、慎重な値付けの背景を示唆している。