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オラクル決算、AI需要の力強さを証明もキャッシュフローに課題残す

オラクルが発表した2027年度第1四半期決算は、AI関連の旺盛な需要を背景にクラウド事業が急成長し、売上高・利益ともに市場予想を上回った。しかし、巨額の設備投資に伴うキャッシュフローの悪化が依然として投資家の懸念材料となっている。
AI需要の強さを示す好決算
オラクルの2027年度第1四半期(8月期)の売上高は193億ドル、調整後1株当たり利益(EPS)は1.92ドルとなり、それぞれ市場予想(売上高191.3億ドル、EPS1.73ドル)を上回った。
特に好調だったのはクラウドインフラ(OCI)事業で、売上高は前年同期比121%増の74億ドルに達した。300億ドルを超える新規のAI関連契約が寄与し、残存履行義務(RPO、受注残)は前期比260億ドル増の6,640億ドルに積み上がった。これにより、市場が抱いていた「AI需要は本物か」という疑問に明確な答えを示した形だ。
巨額の受注残とキャッシュフローの課題
決算は力強い需要を示したものの、市場の最大の関心事は、この巨大な受注残をいかにして実際の収益と現金に転換できるかという点にある。同社経営陣は、RPOの約半分が今後36ヶ月以内に売上として認識されるとの見通しを示した。
Ad一方で、財務面では課題も残る。2027年度通期の設備投資(CapEx)見通しは900億〜950億ドルと高水準を維持。顧客からの前受金などで資金負担は軽減されているものの、当四半期のフリーキャッシュフローは50億ドルのマイナスとなった。経営陣はフリーキャッシュフローがいつ黒字化するかについて、明確な時期を示していない。
今後の注目点
オラクルの成長ストーリーが持続可能かを見極める上で、今後のいくつかのイベントが重要な試金石となる。
- インベスター・デー(10月): 長期的な設備投資計画、利益率、受注残の収益化、そしてフリーキャッシュフロー黒字化への道筋について、経営陣からより詳細な説明が期待される。
- AI World: 新たなAIアクセラレーターの発表が予定されており、同社の技術的な優位性を示す機会となる。
- 第2四半期決算(12月14日予定): 次回の決算発表。市場コンセンサスでは、売上高211.8億ドル、EPS1.89ドルが見込まれている。
オラクルは今回の決算でAI需要の存在を証明した。次の課題は、その需要を収益性の高い事業へと転換し、投資家の信頼を勝ち取れるかどうかにかかっている。