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FRBの政策不透明感を受け、MMFがポートフォリオの平均満期を短縮

Summary
米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)は、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を巡る不透明感を背景に、保有資産の平均満期を短縮している。これは、将来の利上げに備え、より高い利回りで再投資する機会を確保する動きとみられる。
米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)は、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の先行きが不透明な中、ポートフォリオに組み入れている資産の平均満期を短縮する動きを強めている。業界データによると、将来の金利変動に備え、より機動的な資産運用にシフトしていることが示された。
利上げへの備えと政策の不確実性
業界指標であるクレーン・マネー・ファンド・アベレージの加重平均満期(WAM)は、7月10日終了週で38日となり、1ヶ月前の42日から短縮した。また、業界資産の大部分を追跡するクレーン100マネー・ファンド・インデックスでも、平均満期は6月の44日から今月は40日に低下している。
ファンドマネージャーは一般的に、金利上昇を見込む際にポートフォリオの満期を短縮する戦略をとる。満期が短い証券は償還が早いため、FRBが利上げに踏み切った場合、より高い利回りの新しい証券に迅速に再投資できるからだ。逆に、利上げ前に3ヶ月物や6ヶ月物の財務省短期証券(TB)を保有していると、金利が上昇する中で相対的に低い利回りに固定されてしまうリスクがある。
現在の不確実性は、FRB内の見解の相違から生じている。ウォルシュ議長はハト派的と見られているが、連邦公開市場委員会(FOMC)内にはよりタカ派的なメンバーからの反対に直面する可能性がある。一方で、最近発表されたインフレ指標が予想を下回ったことは、利下げや長期的な金利据え置きを支持する材料となっている。
Ad記録的な資金流入と運用戦略
インベストメント・カンパニー・インスティテュートのデータによると、MMFの資産残高は7月第1週に過去最高の約8兆ドルに達した。記録的な資金流入の中、マネージャーは運用戦略を多様化させている。
満期の短期化に加え、一部の資金は変動利付債(FRN)にも向けられている。FRNは固定利付債と異なり、市場金利の変動に応じて支払われる利息が調整される特徴を持つ。財務省発行のFRN保有高は6月末時点で320億ドル増加し、過去最高の5230億ドルに達しており、金利変動リスクをヘッジする手段として活用されていることがうかがえる。