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マイクロソフト決算、Azureの成長加速で株価急騰―年間売上1000億ドル突破

Summary
マイクロソフトが発表した2026年度第4四半期決算は、クラウド事業Azureの成長が再加速したことを受け、市場予想を上回り株価が大幅高となった。Azureの年間売上高は初めて1000億ドルの大台を突破した。
マイクロソフトが発表した2026年度第4四半期(4~6月期)決算は、売上高と利益が市場予想を大幅に上回り、同社の株価は16.96%高の456.76ドルへと急騰した。これまで好決算にもかかわらず株価が下落する展開が続いていたが、クラウド事業「Azure」の力強い成長が投資家心理を大きく改善させた。
Azureの成長加速が懸念を払拭
今回の決算で最も注目されたのは、Azureおよびその他のクラウドサービス部門の動向だった。同部門の成長率は43%に達し、前四半期の約35%から著しく加速。市場の期待値であった41%も上回った。これにより、これまで市場でくすぶっていたクラウド事業の成長鈍化懸念を払拭した形だ。
- 年間売上高: Azureの年間売上高は、初めて1000億ドルの大台を突破した。
- AI事業: AI関連事業の年間経常収益(ARR)は370億ドルを超え、AIインフラへの巨額投資が収益化フェーズに入っていることを示した。
- 設備投資の正当性: 四半期で410億ドルに上る設備投資(CapEx)に対し、将来の収益を示す残存履行義務(RPO)は前年比84%増の6780億ドルに急増。これは、投資したインフラ能力が既に販売済みであることを意味し、積極的な投資の正当性を裏付けている。
今後の注目点とリスク
好調な決算の一方で、市場が注視する点も残されている。巨額の設備投資により、第4四半期のフリーキャッシュフロー(FCF)は196億ドルにとどまり、営業キャッシュフロー(554億ドル)を大きく下回った。今後、インフラ投資が成熟するにつれてFCFが回復するかが焦点となる。
Adまた、パソコン部門の「More Personal Computing」事業は、売上高が前年比4%減の129億ドルと低迷が続く。Windows 12やAI搭載PCへの買い替えサイクルが本格化するまで、同部門が業績の足かせとなる可能性が指摘されている。このほか、英国の競争・市場庁(CMA)が開始した法人向けサブスクリプションに関する調査など、規制リスクも潜在的な懸念材料として挙げられる。
市場の見方と今後のカタリスト
市場コンセンサスでは、2027年度のマイクロソフトの売上高は約3849億ドル、1株当たり利益(EPS)は19.46ドルと、それぞれ約16%、約13%の成長が見込まれている。Azureの力強い成長と潤沢な受注残が、この収益見通しを支えている。
一部の金融機関、例えばモルガン・スタンレーは、AI投資に伴う設備投資のピークアウト後に営業利益率が拡大するとの見方から、目標株価を600ドルに設定している。今後のカタリストとしては、自社開発AIチップ「Maia 200」の本格展開による利益率改善や、AI PCサイクルの到来が期待される。