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JPモルガン、好決算も株価下落 ガイダンス据え置きが重荷に

Summary
JPモルガン・チェースが市場予想を上回る第2四半期決算を発表したものの、一時的な利益が業績を押し上げたことや、通期見通しを据え置いたことが嫌気され、株価は利益確定売りに押された。
JPモルガン・チェースが市場予想を大幅に上回る2026年第2四半期決算を発表したにもかかわらず、発表後の時間外取引で株価は下落した。見かけ上の好業績の裏で、投資家が期待していた通期見通しの上方修正が見送られたことが、典型的な「事実売り」の反応を誘った。
一時的利益が押し上げた好決算
同行が発表した第2四半期決算は、市場の期待を大きく上回るものだった。
- 1株当たり利益 (EPS): 7.70ドル(アナリスト予想の5.55ドルを大幅に上回る)
- 売上高: 573億5000万ドル(コンセンサス予想の506億1000万ドルを上回る)
しかし、報告されたEPSにはビザ株の売却益46億ドルや、その他株式投資の売却益10億ドルなど、1株当たり約1.56ドルに相当する特別項目が含まれている。これを考慮すると、実質的な業績の上振れ幅は、見出しの数字が示唆するほど大きくはなかった。
ガイダンス据え置きに失望感
Ad投資家にとって最大の失望材料は、通期の業績見通し(ガイダンス)が上方修正されなかった点だ。経営陣は2026年通期の見通しを据え置き、市場部門を除く純金利収入(NII)を約950億ドル、NII合計を約1030億ドル、調整後経費を約1050億ドルと改めて示した。
これは、好決算にもかかわらずNII見通しを引き下げて株価が下落した2026年第1四半期と同じパターンを彷彿とさせる。株価が52週高値(343.45ドル)に近い水準で推移していたため、ポジティブな反応を得るためのハードルは非常に高くなっていた。
市場の反応と背景
今回の株価下落は、複数の要因が重なった結果と言える。一時的な利益に支えられた大幅な増益、投資家の期待に応えられなかったガイダンスの据え置き、そして決算と同時に発表された6月の消費者物価指数(CPI)が市場の不透明感を増幅させた。
M&A案件の活発化や新規株式公開(IPO)の増加により、投資銀行事業などの基盤事業は依然として好調であることが確認された。しかし、株価が高値圏にある中、投資家はさらなる上昇を追うよりも利益を確定する動きを選択した模様だ。