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インテル出身者設立のDelos Data、AIネットワーク向け半導体開発で1億ドルを調達

Summary
インテルの元従業員らが設立した半導体スタートアップのDelos Dataが、AIデータセンター内のデータ転送を高速化する技術開発のため、1億ドルの資金調達を実施した。Nvidia以外のチップも普及する中、多様なハードウェア環境に対応する柔軟なネットワーク技術を目指す。
インテルの元従業員らが設立した半導体スタートアップのDelos Dataは15日、1億ドル(約150億円)の資金調達を完了したと発表した。調達した資金は、複雑化するAIデータセンター内でのデータ転送を高速化するためのチップとソフトウェアの開発に充てられる。
資金調達の背景と目的
AIブームの初期段階では、データセンターは主にNvidia製のGPU(画像処理半導体)と同社の独自ネットワーク技術で構成されていた。しかし、AIの用途がシステム訓練から、ユーザーの指示でタスクを遂行する「エージェントAI」へと移行するにつれ、Cerebras SystemsやAdvanced Micro Devices (AMD) といった競合他社のチップも採用されるようになっている。
このようなハードウェアの多様化に対応するため、Delos Dataは特定のベンダーに依存しないネットワークソリューションを開発。データセンター事業者が将来的にどのようなコンピューティングチップを導入しても、それらを最高速度で通信させ、高価な機材の稼働率を最大化することを目指す。
市場の課題とDelosのソリューション
同社の共同創業者兼CTO(最高技術責任者)であるダン・デイリー氏はロイターに対し、「エージェントAIの次世代インフラがどのような構成になるかは未知数だ」と述べた上で、「我々はどのような環境でもデータを最速で移動させる手段を提供できる」と語った。
Ad今回の資金調達に参加したベンチャーキャピタルPlaygroundのパートナーであり、インテルの元CEOでもあるパット・ゲルシンガー氏は、AIデータセンターにおける最大の非効率性は、コンピューティングチップがデータを待っている待機時間にあると指摘。「デバイス間で効果的に通信できなければ、電力を消費しながら何もしていない高価なハードウェアが並んでいるだけだ」とコメントした。
主要な投資家と市場への影響
今回の資金調達ラウンドには、Playgroundのほか、以下の投資家が参加した。
- Matrix Partners
- Socratic Partners
- Capricorn
- Matter Venture Partners
- IAG
- DYNAMIQ
この大規模な資金調達は、AIインフラがNvidia一強の時代から、より多様でオープンなエコシステムへと移行しつつあることを示唆している。投資家は、特定の半導体メーカーに依存せず、システム全体の効率を向上させる相互接続技術に大きな価値を見出しており、Delos Dataのような企業がその中核を担うと期待されている。