Story
宇宙輸送のImpulse Space、シリーズD延長で3億800万ドルを追加調達

Summary
宇宙輸送サービスを手掛けるImpulse Spaceは、シリーズD資金調達ラウンドの延長で3億800万ドルを追加調達したと発表した。これにより同ラウンドの調達総額は8億800万ドルに達し、政府・民間双方からの需要拡大に対応する。
宇宙空間での輸送サービス(インスペース・モビリティ)を手掛ける米Impulse Spaceは、シリーズD資金調達ラウンドの延長ラウンドで新たに3億800万ドルを調達したと発表した。これにより、同ラウンドにおける調達総額は8億800万ドルに達した。
資金調達の背景と目的
今回の延長ラウンドには、137 Ventures、BANNER VC、DFJ Growth、Linse Capital、Lux Capital、Valor Equity Partnersなどの既存投資家が参加した。同社はこの資金を、商用、民生、政府機関向けのサービス拡充に向けた製品開発とチームの成長加速に充当する方針だ。
同社のエリック・ロモ社長兼COOによると、Impulse Spaceは過去1年間で従業員数を倍以上に増やし、米国内の事業拠点も拡大している。今回の資金調達は、宇宙空間での衛星移動や軌道投入といった輸送サービスへの需要が急速に高まっていることを反映している。
政府契約の獲得と事業拡大
Ad同社の成長を裏付けるのが、相次ぐ政府からの大型契約だ。同社の宇宙船「Helios」は、米宇宙軍の国家安全保障宇宙打ち上げ(NSSL)フェーズ3レーン1契約に選定された。このプログラムで上段ロケット(アッパーステージ)のプライムコントラクターとして選ばれたのは同社が初となる。
さらに、宇宙システム軍団のスペースサファリ室から、VICTUS SALO 2およびVICTUS SALO 3ミッションを支援するため、2,800万ドルの契約延長も獲得している。同社は精密な軌道マヌーバを行う「Mira」や、ライドシェアプログラム「Caravan」なども開発しており、最近では化学推進エンジンを補完する電気推進システム「Electra」も発表した。
経営体制の強化
事業拡大に伴い、同社は初代最高財務責任者(CFO)としてアダム・タウンゼント氏を任命した。タウンゼント氏は以前、VIZIOでCFOを務め、同社の新規株式公開(IPO)やウォルマートへの売却を主導した経歴を持つ。また、CBS Corp.やE TRADE Financialなどでも財務担当の上級職を歴任しており、同社の財務基盤強化と将来の成長戦略を担うことが期待される。