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米イラン緊張でエネルギー・海運株が上昇、AI需要期待で光通信関連も急伸

香港市場では、中東情勢の緊迫化が投資家心理の重しとなり、ハンセン指数は0.17%安と小幅に下落した。しかし、地政学リスクの高まりと人工知能(AI)関連需要への期待を背景に、エネルギーや光通信といった特定セクターには力強い買いが集まった。
地政学リスクが市況を左右
米中央軍がイランの石油タンカー5隻を破壊したと発表したことを受け、中東の緊張は一段と高まった。これに対しイランも報復措置を示唆したことで、供給懸念からブレント原油先物価格は一時1バレル=100ドルの大台を突破。この動きは市場に直接的な影響を与えた。
- エネルギー・海運: 原油高と輸送需要の増加観測から、中遠海能(01138)が5%超上昇したほか、中船防務(00317)も6%超高となった。VLCC(大型原油タンカー)の運賃は1日あたり16万~17万ドルまで再上昇している。
- 石炭・資源: 原油の代替エネルギーとして石炭の価値が見直され、力量発展(01277)などが上昇。また、供給引き締まり観測から銅やアルミニウム価格も堅調に推移し、中国宏橋(01378)は4%超高となった。
AI需要が光通信セクターを牽引
ゴールドマン・サックスが最新のレポートで、AIサーバーのアーキテクチャ進化を理由に、光通信モジュールの世界出荷量予測を大幅に引き上げたことが、関連銘柄への強い追い風となった。同社は、より高速な800Gや1.6T規格への移行が需要を加速させると指摘している。
Adこの報告を受け、NVIDIAの主要サプライヤーである鴻騰精密科技(06088)は、1.6T光モジュールなどを展示会で発表したことが好感され7%超高。また、データセンター相互接続(DCI)のスーパーサイクル到来への期待から、長飛光繊光纜(06869)も7%超の上昇を見せた。
AI関連では、レノボ・グループ(00992)も約7%高と買われた。世界的なPC出荷台数は減少傾向にあるものの、高価格帯のAI PCへのシフトが同社の収益を押し上げている。Gartnerは、AI PCが2026年までに世界のPC出荷台数の55%を占める可能性があると予測しており、今後の成長ドライバーとして注目される。
その他の注目動向
商用車セクターでは、近く開催されるハノーバー国際交通運輸博覧会への期待から、最新の電動トラックなどを出展予定の中国重汽(03808)が4%超、濰柴動力(02338)が6%超それぞれ上昇した。
医薬品セクターでは、中国の国家医療保険の薬品リスト交渉が大詰めを迎える中、複数の漢方薬が交渉対象に入ったとの観測から、神威薬業(02877)が特別配当の検討も発表し、11%を超える急騰となった。