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中金公司:観測史上最強クラスのエルニーニョ、農産物価格を押し上げる可能性

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中金公司(CICC)が発表した調査レポートによると、米海洋大気庁(NOAA)は観測史上最も強力な「超強力」エルニーニョ現象が形成される可能性があると予測している。この異常気象は、すでに引き締まりつつある世界の農産物需給をさらに逼迫させ、価格を押し上げる要因となる可能性がある。
過去の事例から見る市場への影響
CICCは1960年以降のデータを分析し、過去に発生した強力および超強力エルニーニョ現象が農産物市場に与えた影響を指摘している。歴史的に見て、これらの現象は特定の品目に顕著な影響を与えてきた。
- トウモロコシ:過去3回の超強力エルニーニョでは、いずれも世界的な減産につながった。これは主にブラジルでの作付面積が17-18%減少したことが原因となっている。
- パーム油:同じく過去3回の超強力エルニーニョで減産を記録した。主産地である東南アジアが干ばつに見舞われ、単収が低下したためである。
- 大豆:影響は一様ではなく、過去3回中2回は増産となった。ブラジル北部での干ばつと南部での降雨増加という相反する影響が相殺しあう結果、歴史的には増産となる可能性が高い。
価格見通しと複合的な上昇要因
AdCICCは、需給の引き締まりを背景に、異常気象、地政学的リスク、原油価格高騰が重なることで農産物価格が上昇すると予測している。同社の試算では、世界のトウモロコシおよび大豆の在庫消費率が1パーセントポイント低下すると、価格はそれぞれ約20%、9%上昇する可能性があるという。
これらの要因を踏まえ、CICCは中立的なシナリオとして、今後3〜6ヶ月でシカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物価格が20%、大豆先物価格が10%上昇する可能性があるとみている。一方で、中国国内の小麦やコメについては供給が十分に確保されているため、異常気象による影響は限定的との見方を示した。
投資家が注視すべきリスク
市場関係者は、エルニーニョ現象の実際の規模や影響に加え、ホルムズ海峡の情勢に起因する原油価格の上昇や、黒海からの穀物輸出障害といった地政学的リスク、貿易摩擦の動向を引き続き注視する必要がある。これらの要因が複合的に絡み合い、農産物市場のボラティリティを高める可能性がある。