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フィッチ、シティズンズ・フィナンシャルの格付けを「A-」に引き上げ 収益性向上を評価

格付け会社フィッチ・レーティングスは、米国の地域金融大手シティズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)およびその主要子会社であるシティズンズ・バンクの長期発行体デフォルト格付けを「BBB+」から「A-」に1段階引き上げた。格付け見通しは「安定的」としている。今回の格上げは、同行の収益力と収益性の長期的な改善を反映したものだ。
格付け引き上げの背景
フィッチによると、今回の格上げは、資産の再プライシングによる持続的な利ざや拡大と、安定した信用コストが主な要因だ。さらに、プライベートバンキングやキャピタルマーケッツといった手数料収益事業への長年にわたる投資が、市場シェアの拡大、収益成長、収益源の多様化に繋がったと評価している。
この結果、シティズンズ・フィナンシャルの信用プロファイルは、同様の格付けを持つ他の大手地銀と同水準になったとフィッチは指摘した。同行は米国で22番目に大きな銀行持株会社で、北東部と中西部に強固な預金基盤を持つほか、フロリダ、カリフォルニア、大西洋岸中部でも事業を拡大している。
収益構造の改善
収益構造の改善は具体的な数値にも表れている。2026年上半期の非金利収益は、総収益の28%を占めた。これは、キャピタルマーケッツ部門とウェルスマネジメント部門への投資が支えている。
Ad- プライベートバンク部門: 2026年第2四半期の運用資産残高は前年同期比48%増
- ウェルスマネジメント部門: 同収益は前年同期比16%増
- キャピタルマーケッツ部門: 同収益は前年同期比52%増
- 営業利益: リスク加重資産に対する比率は、2024年の最低値1.1%から2026年第2四半期には1.6%に上昇した。
財務の健全性
資産の質と自己資本も安定している。2026年第2四半期末の不良債権比率は1.8%で安定しており、その約3分の2は過去の商業用不動産ローンが占めている。純貸倒率は、2025年第1四半期のピークである57ベーシスポイントから38ベーシスポイントまで低下した。
自己資本の健全性を示す普通株式等Tier1(CET1)比率は、2026年第2四半期末時点で10.4%となり、同行が目標とする10.0%~10.5%の範囲内に収まっている。これは、同行の財務基盤が堅固であることを示唆しており、投資家にとって安心材料となる。